ポルシェ、新型フル電動SUV「マカン」の予約受注開始 後輪駆動のベースモデルは998万円から

AI要約

新型「マカン」シリーズの予約受注が開始され、価格や性能について詳細が明らかにされた。

フル電動のSUVとして設計された第2世代の新型マカンは、高性能な電気モーターや新技術を搭載している。

さらにオプションのオフロードデザインパッケージも用意され、新型マカンの魅力をさらに引き立てている。

ポルシェ、新型フル電動SUV「マカン」の予約受注開始 後輪駆動のベースモデルは998万円から

 ポルシェジャパンは7月17日、新型「マカン」「マカン4」「マカン4S」「マカンターボ」の予約受注を開始した。価格はマカンが998万円、マカン4が1045万円、マカン4Sが1196万円、マカンターボが1525万円。いずれもステアリング位置は右となる。

 第2世代の新型マカンはフル電動のSUVで、1月のワールドプレミアイベントではマカン4とマカンターボを披露していた。いずれもフロントとリアのアクスルに最新世代の永久励磁型PSM電気モーターを搭載する4WD仕様だが、ベースモデルのマカンは主に高効率と航続距離に重点を置いた後輪駆動仕様。マカン4Sはマカン4とマカンターボの間に位置するグレードとなり、マカン4/マカンターボと同様に電子制御のポルシェトラクションマネジメント(ePTM)システムが搭載され、従来の全輪駆動システムよりも約5倍速く前輪と後輪の間で駆動力を分配するという。

 エントリーモデルである新型マカンも100kWhの高電圧バッテリを搭載し、駆動力は直径210mm、有効長200mm、出力250kW(340PS)のマカン4に使用されている後車軸モーターによってのみ提供。電気モーターには高効率半導体材料であるシリコンカーバイド(SiC)を使用して効率を高める480アンペアのパルスインバータ(PWR)があり、これによってPWRのスイッチング損失が大幅に削減され、スイッチング周波数が向上。ローンチコントロールと組み合わせると、マカンは最大で265kW(360PS)のオーバーブーストパワーを生み出し、最大トルクは563Nmを発生。0-100km/h加速は5.7秒で、最高速は220km/hとした。また、全輪駆動から解放されたことでマカンはマカン4よりも110kg軽量になり、駆動に必要な電力が少なくなる。これによりWLTPの総合航続距離は最大641km(EU仕様)とした。

 マカン4Sのシステム出力は330kW(448PS)になり、短時間のパワーオーバーブーストで最大380kW(516PS)まで引き上げることが可能。ローンチコントロールを使用すると、最大トルクは820Nmになるという。ローンチコントロールを使用すると、0-100km/h加速は4.1秒となり、最高速は240km/h、WLTPの総合航続距離は最大606km(EU仕様)。ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)が標準装備され、レベリングシステムと高さ調整機能を備えたアダプティブエアサスペンション、ポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)、リアアクスルステアリングにより、シャシーをさらに最適化してパフォーマンスと快適性を高めることができる。

 そのほかオプションとして新しいオフロードデザインパッケージも用意。全グレードで用意されるこのパッケージでは、フロントバンパー、サイドスカート、ディフューザーパネル、ルーフレールがベスビウスグレーまたは外装色から選択可能となり、ベスビウスグレーの21インチオフロードデザインホイールも用意。車両の外装色でオフロードデザインパッケージを選択した場合は、サイドブレードも同じ色で塗装される。マカン、マカン4、マカン4Sでベスビウスグレーのインレイを備えたオフロードフロントバンパーを装着した場合、オフロードデザインパッケージと同様にアプローチアングルが拡大する。