〔米株式〕ダウ、初の4万1000ドル台=利下げ観測、連日最高値(17日)☆差替

AI要約

17日のニューヨーク株式相場は、FRB高官の発言を受けて早期利下げ観測が強まり、ダウ工業株30種平均は史上最高値を更新。一方、ナスダック総合指数は下落し、半導体関連銘柄が売られた。

ニューヨーク証券取引所の出来高は増加し、ウィリアムズ総裁の利下げ発言により9月の利下げ期待が高まった。市場では幅広い銘柄に買いが入ったが、半導体規制強化により売りが出た。

16日のトランプ前大統領の発言も相場に影響を与え、ダウ構成銘柄ではJPモルガン・チェースやJ&Jなどが上昇した一方、大手テック企業は下落した。

 【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を背景に早期利下げ観測が強まったことで買いが膨らみ、6営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比243.60ドル高の4万1198.08ドルと、3日連続で史上最高値を更新。終値として初めて4万1000ドル台に達した。

 一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は512.42ポイント安の1万7996.92で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3837万株増の9億9614万株。

 ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は17日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで、インフレ鈍化傾向を受け、数カ月以内に利下げが正当化される可能性があると表明した。市場では、FRBが9月に利下げに踏み切るとの見方が広がり、ダウは幅広い銘柄に買いが入った。

 半面、エヌビディアやASMLなど半導体関連銘柄が大きく売り込まれ、ナスダックは大幅安となった。日本とオランダが対中半導体規制のさらなる強化に応じなければ、バイデン米政権が最も厳格な輸出管理措置を講じる方針だとの報道が嫌気された。

 トランプ前大統領が16日配信のブルームバーグ通信のインタビューで、台湾が米国から半導体ビジネスを奪ったと発言したことも相場の足かせとなった。

 ダウ構成銘柄は、JPモルガン・チェースが1.5%高、2024年4~6月期決算の利益が予想を上回ったジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が3.7%高、ユナイテッドヘルス・グループが4.5%高。アップルは2.5%安、アマゾン・ドット・コムは2.6%安、マイクロソフトは2.3%安だった。