300万!家のリフォーム代を捻出する方法はありますか?毎月ローンでカツカツです。
マイホームを持つと自分好みの空間を作れるが、一定年数が経過するとリフォームが必要になる。リフォーム費用は水回りや部屋全体でそれぞれ異なる。資金源としては自己資金、親族の援助、借り入れが主な方法である。
リフォームにかかる費用は水回りでは50~150万円程度、部屋全体では100万円以上かかることも。リフォームローンを活用するなど、資金の捻出方法として様々な手段がある。
退職金やリフォームローンを利用する方法で、住まいを整えることができる。すでに住宅ローンを抱えている場合は、借り換えも検討すべき。
マイホームがあると、子どもたちに自分専用の部屋を用意してあげられたり、自分たちの趣味の部屋を作れたりと「自分好みの空間」を作れるため、ローンを組みながら購入する人も多いでしょう。
しかし、住宅を購入して一定年数が経過するとリフォームが必要になります。今回はリフォームにかかるおおよその費用や、お金の捻出方法について紹介します。
まずリフォームにかかる費用を見ていきましょう。住宅リフォーム推進協議会から発表されている資料によると、リフォーム時の予算と実際にかかった費用は表1のとおりです。
表1
表は住宅リフォーム推進協議会「2020年度 住宅リフォームに関する消費者実態調査」をもとに筆者が作成
上記の金額を見ると、リフォームは300万円を超える費用が必要です。また、予算を超えてしまうケースが多いことも分かります。
■水回りは50~150万円程度
リフォームにかかる費用はさまざまですが、水回りのリフォームであれば50~150万円程度が必要といわれています。水回りの中でもトイレ、お風呂キッチンなどがあり、トイレだけであれば10~50万円程度です。お風呂・キッチンも含めると数十万円を超えるでしょう。
なお、システムキッチンを入れ替える場合は、より高い費用を見積もる必要があります。
■部屋全体の場合は100万円を超えることも
部屋全体を思い切ってリフォームする場合は、100万円を超えることが多くあります。部屋全体のリフォーム料金は坪あたりで算出されることが多く、1階のフロア全体などになると大掛かりかつ金額もかさみます。
ここからはリフォーム費用の捻出方法を見ていきましょう。同調査によると、資金源としては自己資金が88.4%、両親や親族による援助が16.3%、民間金融機関からの借り入れが9.4%と続きます。
■退職金
自己資金で用意する場合、退職金を利用する方法があります。リフォームを行う時期としては、子育てが一段落していたり、退職のタイミングと重なったりするケースも多いでしょう。受け取った退職金を活用して定年後の住まいを整える方法が考えられます。
■リフォームローン
自己資金の用意が難しい場合は、借り入れも検討しましょう。各金融機関では、住宅ローン以外にリフォームローンの用意もあります。
借入金額や年数はさまざまですが、10~1000万円、期間は1~10年など、幅広く設定されています。一般的なリフォーム以外にも、耐震免震工事や太陽光設備の設置資金などにも活用できるようです。
すでに住宅ローンがあり支払いを続けている場合は、ローンの借り換えなどを検討するのもよいでしょう。