運転老化度がまるわかり!! バカっ速なクルマに魅力を感じないのは衰え!? 運動能力低下テスト

AI要約

老化について考え、前向きに捉えることの重要性を説いている。老化の自覚を持ち、カーライフを楽しむための姿勢を提案している。

赤瀬川原平氏の『老人力』が社会現象となり、老化をポジティブに捉えるべきだという流れがある。著者自身も還暦を過ぎ、老化を感じる中での考察を述べている。

老化度判定テストを示しながら、老化の具体的な症状や影響を指摘。意欲、脳、視力、体力などの衰えについて触れている。

運転老化度がまるわかり!! バカっ速なクルマに魅力を感じないのは衰え!? 運動能力低下テスト

 人間、年を取れば老化する。運転能力も低下する。当たり前のことだけど、クルマ好きにとっては、すんなりと受け入れられない。しかし老化が現実ならば、直視する必要がある。そして前向きに考える必要がある!!

※本稿は2024年5月のものです

文:清水草一/写真:ベストカー編集部、日産、ホンダ

初出:『ベストカー』2024年6月26日号

 「老人力」という言葉が流行った。1997年に出版された赤瀬川原平氏の著書『老人力』が、「歳をとったことを"老人力がついてきた"と、前向きに捉えたらどうか」と提案し、それが社会現象となったのである。

 私も還暦を過ぎ、さまざまな面で老人力がついてきた。特にクルマの運転に関しては、如実に老化を感じている。まずはこの、「老化を自覚する」という姿勢が大事ではないだろうか?

 「俺はまだまだ1ミリも衰えてナイ!」と意地を張らずに、現実をビンカンに受け入れるのだ。そのうえで、自身の老化を前向きに捉えて、中高年なりの充実したカーライフを目指すべきじゃないだろうか!

 中高年諸君!まずは下の老化度判定テストを受けてくれ。そこからスタートだ!

 ●意欲の衰え

 ・スピードを出したいと思わなくなった

・抜かれても何とも思わなくなった

・1分でも早く到着したいと焦らなくなった

・バカっ速なクルマに魅力を感じなくなった

・とにかく早く帰って横になりたいとよく思う

 ●脳の衰え

 ・「また道を間違えた……」と思うことがある

・「俺はどこに向かってるんだっけ?」と思うことがある

・「ここ、どこだっけ?」と思うことがある

・「俺、誰だっけ?」と思うことがある

 ●視力の衰え

 ・ステアリングスイッチの文字が見えない(老眼)

・最近、運転してるとすぐ目が疲れる(眼精疲労)

・とにかく視界がぼやける。特に夜はヤバイ(白内障等)

・人や自転車が突然視界に現われる気がする(動体視力低下)

・少し斜め前がもう見えない(視野狭窄)

 ●体力の衰え

 ・ATでも右足が疲れる。MT車を運転するなんてムリ!

・パワステでも五十肩でハンドルが回せない

・クルマの乗り降りが億劫。特にスポーツカーは厳しい

・シートに座ってるだけで腰がつらい時がある

・前を見てるだけでも首がつらい時がある

・歩くのはもっとつらいからクルマ