グーグル親会社、サイバー防衛企業買収へ協議か 230億ドル

AI要約

米グーグル親会社のアルファベットがサイバーセキュリティーの新興企業Wiz(ウィズ)を約230億ドルで買収する方向で協議中

ウィズはイスラエルで創業し、現在は米ニューヨークに本社を置き、人工知能を活用したクラウドベースのサイバーセキュリティーソリューションを提供

買収が実現すればアルファベットにとって過去最大規模の買収となる

グーグル親会社、サイバー防衛企業買収へ協議か 230億ドル

Milana Vinn Steven Scheer

[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米グーグル親会社のアルファベットがサイバーセキュリティーの新興企業Wiz(ウィズ)を約230億ドルで買収する方向で協議していることが分かった。関係者が14日に明らかにした。実現すればアルファベットとして過去最大規模の買収となる。

交渉は進んだ段階にあり、近く合意する可能性があるという。

ウィズはイスラエルで創業し、現在は米ニューヨークに本社を置く。世界で最も急成長している新興ソフトウエア企業の一つで、人工知能(AI)を活用したリアルタイムの脅威検知・対応を行うクラウドベースのサイバーセキュリティーソリューションを提供している。

同社ウェブサイトによると、2023年の売上高は約3億5000万ドル。最近の資金調達ラウンドでは企業価値120億ドルと評価され、10億ドルを調達した。

アルファベットが買収に踏み切れば、バイデン米政権がハイテク業界への規制を強化する中で、IT(情報技術)大手による異例の大型買収案件となる。米規制当局は近年、IT大手による買収を通じた規模拡大に批判的な見方を示している。

アルファベットとウィズはコメント要請に返答していない。