有名私立小学校に通う孫のため学費援助。娘の言い値を渡していますが少し負担になってきました。私立小学校ってそんなに学費が高いのですか?

AI要約

私立小学校の学費負担が高額であることを認識したうえで、援助金制度は適用外となる。

公立小学校に比べて私立小学校の学費は4.8倍かかる。

友だち同士の付き合いなどの交際費も負担になるので、教育費以外にも準備が必要。

有名私立小学校に通う孫のため学費援助。娘の言い値を渡していますが少し負担になってきました。私立小学校ってそんなに学費が高いのですか?

孫が有名私立小学校に通っているというAさん。自慢の孫のために学費援助を申し出て、娘から言われた金額5~6万円を毎月渡しています。

しかし、だんだんとその出費が負担になってきたのですが、自分から援助を言い出した手前、なかなか減額の相談をしづらいとのこと。まずは私立小学校の学費を知って、娘さんと話し合いたいとのご相談です。

文部科学省が実施した調査によると、私立小学校の年間の学費はおよそ167万円、その内訳は「学校教育費」が約96万円、「学校外活動費」で約66万円、「学校給食費」で約5万円となっています。小学校は6年間ですから合計約1000万円かかることになります。月額にするとおおむね14万円という計算です。

これに対して公立小学校は年間約35万円(学校教育費:約6万5000円、学校給食費:約4万円、学校外活動費約25万円)ですから、私立は4.8倍の費用がかかります。

それ以外に大きな負担になるのが、友だち同士の誕生会や歓送迎会などの「交際費」でしょう。

教育費がかかるということを認識したうえで私立小学校に通わせるという家庭が集まる環境で、友だち同士の付き合いなどがあれば、参加しなくてはならない状況になるかもしれません。それなりの準備をしていくことになれば、目に見えない負担になります。

もともと高額な教育費がかかることを認識したうえで、あえて私立小学校を選択したことを考えれば、就学補助金や授業料免除などの制度については、学校教育法の第19条における「『経済的理由により就学困難』と認められる学齢児童生徒の保護者に対して、市町村は、必要な援助を与えなければならない」にそぐわないことになります。

したがって小学校については、こういった補助金等の対象外です。「私立小中学校等就学支援実証事業費補助金」制度も2021年度で終了し、補助金制度も現在はなく、新たな制度が開始されるという予定も見えていません。