「米大統領選の結果が銘柄選びのカギを握る」3.6億円築いた凄腕投資家が語る「これから」の銘柄…FRBのシナリオ通りに市場が動けば成長株にチャンス

AI要約

ITエンジニアで投資家Vtuberのはっしゃんさんは、30年の投資歴で3.6億円以上の資産を築いてきた。株式の理論株価や月次情報の分析法を教える彼が、現在勧める銘柄を5つ紹介。

過去の成功について「成功し続けていたわけではない」と語るはっしゃんさん。成長株の未来に期待を寄せ、米国の金融政策や大統領選挙の影響も注視。

トランプ大統領の再選やFRBの動向が市場に与える影響を考慮し、投資銘柄を検討するはっしゃんさん。今後の投資戦略について示唆。

「米大統領選の結果が銘柄選びのカギを握る」3.6億円築いた凄腕投資家が語る「これから」の銘柄…FRBのシナリオ通りに市場が動けば成長株にチャンス

 ITエンジニアで投資家Vtuberのはっしゃんさんは、投資暦30年で3.6億円以上もの資産を築いてきた。株式の価値を業績や財務情況から算出した本来あるべき株価を示す理論株価や、月次情報の優位性にいち早く気づき、その分析法をSNSなどで教えている。早くから成功を収めているように思えるが、「成功し続けていた」わけではないと語る。全3回にわたるインタビューの第三回は、はっしゃんさんがいま勧める銘柄を5つ教えてもらった。

――早いもので今年も折り返しです。上半期は、はっしゃんさんにとってどんな相場でしたか?

 長期投資スタイルなので私への影響は少ないですが、日米の金利差が開き、円安の影響を受けている投資家も多いと思います。日本でもインフレが始まり、大きな転換点を迎えていると言っても過言ではないでしょう。円安メリット株が好調なほか、外食産業がそれぞれいかに海外で稼ぐかが鍵になってくると見ています。

 また、新NISAが始まって、株式分割をする企業や、優待を出す銘柄が増え、日経平均株価は右肩上がりでしたが、私が得意とする成長株は“冷や飯”を食わされている状態です。

――成長株はこれからということですね。今後の投資は、どんなことを仕掛ける予定ですか?

 高金利をキープしている米国が金融緩和に入るタイミングや、米国のリセッションの懸念が出てきたタイミング、ロシアとウクライナの軍事衝突などに何らかの変化があった場合など、そのときに自分がどう動くかを考えておくべきだと感じています。

 これらは予測が難しいことですが、既に決まっていることもありますよね。たとえば、今年11月に行われる米国の大統領選挙。ドナルド・トランプ大統領になるのか、ジョー・バイデン大統領になるのか、どちらに決まるかで中国と米国の力関係は変わってくると思うので、それに合わせて投資銘柄を選んでいきたいと思っています。

 トランプ元大統領は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長について「再任しない」方向を示していますし、金利が変化すれば、市場も影響を受けることでしょう。