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完全新設計のアメリカンクルーザー 新型「インディアン・スカウト」登場
ポラリス ジャパンは、2024年7月11日に新型「スカウト」を発表し、インディアンの主力車種としてフルモデルチェンジを実施。
新型スカウトは1250ccの水冷V型2気筒DOHCエンジンを搭載し、従来型より11%~14%のパワーアップを果たした。
ラインナップは全5種類で、さらに3つのグレードが設定され、インディアンの歴史と成長を背景に、さらなる展開が予定されている。
![完全新設計のアメリカンクルーザー 新型「インディアン・スカウト」登場](/img/article/20240711/668fc56902a79.jpg)
ポラリス ジャパンは2024年7月11日、インディアンのニューモデルである新型「スカウト」を発表し、実車を公開した。
インディアン・スカウトは、アメリカではミドルクラスに属するクルーザータイプのモーターサイクルである。初代のデビューは1920年と非常に長い歴史を持ち、今日ではインディアンの販売の約4割を占める主力車種となっている。
およそ10年ぶりのフルモデルチェンジで登場した新型は、従来モデルから設計を全面刷新。エンジンには「スピードプラス」と呼ばれる排気量1250ccの水冷V型2気筒DOHCエンジンを搭載しており、最高出力が111HP(高性能モデル「101スカウト」の値。他のモデルは105HP)、最大トルクが109N・mと、従来型よりそれぞれ11%、14%のアップを実現している。
また車体に関しても、操縦性と快適性を高めるべく、スチールとアルミを用いたハイブリッドフレームを新開発。上級モデルには3つのモードからなるライディングモードセレクターを備えるなど、機能・装備の強化も図っている。
ラインナップは全5種類で、クラシックな意匠の中核モデル「スカウト クラシック」や、ローダウンスタイルと太いタイヤが目を引く「スカウト ボバー」、大径のフロントホイールやハンドルライザーなどを備えた「スポーツ スカウト」、ロングツーリング向けの装備を付与した上級モデル「スーパー スカウト」、専用の足まわりとエンジンで動力性能を高めた「101スカウト」がラインナップされる。
これらのモデルバリエーションに加え、さらに装備の充実度に応じて3つのグレードも設定。標準仕様の「スタンダード」に加え、プレミアムエンブレムやUSBポート、クルーズコントロール、トラクションコントロール、ライディングモードセレクターを備えた「リミテッド」、リミテッドの装備に加えて4インチディスプレイとプッシュボタンスタートも備えた「リミテッド+テック」が用意される。
これらのグレードは、スカウト クラシック、スポーツ スカウト、スカウト ボバーでは3種類すべてから好きなものを選べるのに対し、スーパー スカウト、101スカウトについてはリミテッド+テックのみの設定となっている。
ラインナップと価格は以下のとおり。
●スカウト クラシック(スタンダード):201万円
●スカウト クラシック(リミテッド):216万円
●スカウト クラシック(リミテッド+テック):228万5000円
●スカウト ボバー(スタンダード):196万円
●スカウト ボバー(リミテッド):211万円
●スカウト ボバー(リミテッド+テック):218万5000円~223万5000円
●スポーツ スカウト(スタンダード):202万円
●スポーツ スカウト(リミテッド):217万円
●スポーツ スカウト(リミテッド+テック):224万5000円
●スーパー スカウト(リミテッド+テック):241万円
●101スカウト(リミテッド+テック):268万円
日本での発表会は、神奈川・川崎のキングスカイフロントで開催。米本国より来日した、インディアンのインターナショナルヴァイスプレジデントであるグラント・ベスター氏や、デザイン部門のダイレクターであるオラ・ステネガルド氏、プロダクトマネジャーのカイル・ゲーデ氏によるプレゼンテーションが行われ、スカウトというモーターサイクルの歴史や、急成長を遂げるインディアンの業績、「変革ではなく進化を心がけた」という開発のコンセプト、上述した車両の特徴などが語られた。
さらに、今回発表された5モデルに加えて「第6のモデル」が計画されていることも発表。5モデル、3グレード、100種類の純正アクセサリーと、すでに幅広いバリエーションとカスタマイズの幅を持ち合わせるインディアン・スカウトに、さらなる展開があることを印象づけた。
(webCG)