[ヒール&トー]はもはや時代遅れ!? MT車のオートブリッピングはあり? 50代オジさんの正直レポート

AI要約

スポーツモデルで人気の「オートブリッピング」の実用性について、筆者の所有する車両でレポート。

オートブリッピングはシフトダウン時にエンジン回転数を自動調整し、街乗りやワイディングで効果的。

機械任せの操作に違和感を感じる人もいるが、若い世代やヒール&トゥ未経験者にとっては受け入れやすい機能。

[ヒール&トー]はもはや時代遅れ!? MT車のオートブリッピングはあり? 50代オジさんの正直レポート

 スポーツモデルの間で装着率が高まっている「オートブリッピング」。シフトダウン時にエンジンの回転数をオートで合わせてくれる便利な装備ですが、実際の使い勝手はどうなのでしょうか?装着車両を所有している筆者がレポートします。

 文:ゴリ奥野(Team Gori)/写真:ゴリ奥野(Team Gori)、トヨタ、日産、ホンダ、写真AC

 「iMT(トヨタ)」「シンクロレブコントロール(日産)」「レブマッチ(ホンダ)」とメーカーによって呼び方こそ異なりますが、シフトダウン時にエンジンの回転数を合わせてくれる機能は同じ。確か、一世代前のフェアレディZ(Z34)に装備されたのが最初で、現行車ではGRカローラやフェアレディZ、シビックタイプRなどに搭載されています。

 筆者が所有している装着車両(GRカローラ)の場合、ステアリング右下にあるiMTのスイッチを押すとシステムが起動。アクセルをあおらずにシフトダウンしても、自動でエンジンの回転が上がるので、ショックを感じることはほとんどありません。

 ちなみにオートブリッピングは普段の街乗りだけでなく、ワイディングでも有効。高いアベレージで飛ばした時でも「フォン、フォン」と軽快なエンジンサウンドとともに回転を合わせてくれます。GRカローラでサーキットを走ったことはありませんが、サーキット走行時のヒール&トゥでも威力を発揮してくれるでしょう。

 注目の装備であるオートブリッピングですが、ほとんどの搭載車のオーナーは自分でヒール&トゥをマスターしているはず(たぶん)。私も自分でブリッピングするのが当たり前の世代です。そんな人種からすると、自分の足でブリッピングするのが一番自然。機械任せの操作に違和感を覚えてしまうという人は、私を含めて多いはずです。

 でも、国内のトップカテゴリーで活躍する、あるレーシングドライバーも語っていましたが、ヒール&トゥを知らない人、経験したことがない人は素直に受け入れられるはずです。ほとんど好き嫌いの問題のようですが、若かりし頃に身に着けた運転操作はクセとなって体に残り、なかなか変えることはできないので、私はそこにストレスを感じているのだと思います。