ダイドーの株主還元策、ストラテジックC「事前に同意ない」

AI要約

アクティビストのストラテジックキャピタルはダイドーリミテッドの配当引き上げや自社株買い計画についてコメントを発表した。

ストラテジックキャピタルはダイドーの議決権の32%を保有し、株主価値の向上策を提案している。

ダイドーの株価が上昇し、株主還元策も好感されている。

Shinichi Uchida

[東京 8日 ロイター] - アクティビストのストラテジックキャピタル(SC、東京都渋谷区)は8日、投資先のダイドーリミテッドが配当の大幅引き上げや自社株買い計画を公表したことに関し「(SCから)提案したものでも、事前に同意したものでもない」とのコメントを発表した。

SCはダイドーの議決権の約32%を保有しており、実質的な筆頭株主となっている。ダイドーへの投資を開始して以降、定期的に面談を行い、株主価値の向上策についてさまざまな要請を行ってきたという。

ダイドーは今回の株主還元策を決めるにあたり、SCや村上世彰氏をはじめとする株主の意見も参考にして議論を重ね、株主価値の向上策を検討したなどと説明していた。

ダイドーの株価は4日に旧村上ファンド系の南青山不動産(東京都渋谷区)が大量保有報告書を提出したことが判明して以降上昇に弾みがつき、株主還元策も好感されている。8日も10.32%上昇した。