最新「スピード取り締まり」がヤバい! パトカー見える前に“一網打尽”!? 恐怖の「おいでおいで作戦」&「いないいない作戦」の正体とは!

AI要約

全国の警察による交通取り締まりは日々進化し続けており、新たな手法が取り入れられている。

北海道で行われている“おいでおいで作戦”では、JMA-401を搭載した最新型レーダーパトカーを使用し、移動させることなく違反処理を行う手法が導入されている。

この取り締まり方法は、従来の手法とは異なり、効率的でかつ効果的な取り締まりが可能となっている。

最新「スピード取り締まり」がヤバい! パトカー見える前に“一網打尽”!? 恐怖の「おいでおいで作戦」&「いないいない作戦」の正体とは!

 全国の警察による速度違反などの交通取り締まりは、日々新たな手法を取り入れながら進化し続けています。

 

 そんななか、ある地方で通称「“おいでおいて”作戦」と呼ばれる謎の取締りが行われているといいます。どのような手法が取り入れられているのでしょうか。

 日々オービスや交通取り締まりの情報を調べている筆者(オービスガイド 大須賀 克巳)が気になった最新の取り締まり事情について、“おいでおいで作戦”の名付け親、交通取り締まり系 YouTube チャンネル「北海の玉」を運営する玉さんに詳しく聞きました。

 玉さんによると、おいでおいで作戦を目撃した場所は北海道札幌市南区定山渓付近の国道230号線でした。

 多くの観光客で賑わうほか、地元札幌市周辺のドライバーも周辺の羊蹄山や洞爺湖へ遊びに行くのに利用することもある主要国道です。

 峠越えの道のためカーブが連続する場所もありますが、道幅も比較的広い片側1車線ずつの道が続き、制限速度は50キロとなっています。

 取り締まりポイントは、中山峠の頂上にある「道の駅 望羊中山」から札幌市街方面へ6キロメートルほど向かった場所。

 緩い下り坂のカーブを抜け、見通しの良い直線区間に入ったところで、ずっと向こうからレーダーパトカーが測定していました。

 この“レーダーパトカー”は北海道を中心に普及が進むものですが、最新モデルでは屋根上の赤色灯に備え付けられた「前後測定」可能な新型レーダーが強力な“武器”となっています。

 峠を過ぎた緩い下り坂は、つい速度が出過ぎてしまいがち。実際現地ではバイクやクルマによる事故も目立ってきたこともあり、連日での取り締まりで効率的な検挙活動を行っていたのではないかと考えられます。

 玉さんによりますと、新旧のレーダーパトカーや、さらに旧式のレーザーパトカーによる速度取り締まりは、幹線道路横などのスペースに停車した状態で通行車両の速度を監視しているのが通常スタイルとのこと。

 速度違反のクルマが通り過ぎると、赤色灯を点灯しサイレンを鳴らしながら猛追跡して違反車両を指示した場所に停車。そして違反処理を行う際、パトカーのトランクから矢板やコーンを取り出し、安全を確保するなど様々な手順があります。

 違反手続きなどが終わると元の計測場所に戻り、次の違反車に備えますが、だいたい1件の違反を処理して戻るのに15分程度を要し、さらに最新型レーザーパトカーの場合は、測定のためマーキングした場所に停車させる必要があることから、車体の微調整に約1~2分かかることが多いようです。

 それに対し“おいでおいで作戦”は、まったく異なる手法が取り入れられ、日本無線製「JMA-401」を搭載した最新型レーダーパトカーを全く移動させることなく、その場で違反処理まで行ってしまうそうです。

 JMA-401のレーダーは遠くまで届くので、速度違反のクルマがパトカーに接近してくるかなり手前で速度計測ができます。

 違反を確認して対象車両が近づいてくるタイミングで警察官がパトカーから降り、誘導灯を「おいでおいで」と振りながらその場に違反車を引き込み、速やかに違反処理を行うワケです。

 何年も交通取り締まりをウォッチしてきた玉さんは、この取り締り方法に衝撃を受けたといいます。

「レーザーパトカー全盛の時代にも古いレーダーパトカーは存在していましたが、当時このような取り締まり方は見たこともないので、初めて見た取り締まり方法です」