続く円安、一時1ドル161円74銭台 東証は3カ月ぶり4万円回復

AI要約

2日の東京外国為替市場では、ドル円相場が約38年ぶりの円安水準になり、FRBの利下げ観測が遠のいたことが要因とされている。

日経平均株価は3日続伸し、約3カ月ぶりに4万円台に乗せた。長期金利の上昇や円安の流れが影響し、特に金融や保険会社の値上がりが目立った。

対ドル円相場は1ドル=161円64~66銭となり、前日から63銭円安のドル高。ニューヨーク市場でも円安が進行した。

続く円安、一時1ドル161円74銭台 東証は3カ月ぶり4万円回復

 2日の東京外国為替市場で対ドル円相場は、一時1ドル=161円74銭をつけ、1986年12月以来、約38年ぶりの円安水準になった。米国の中央銀行、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が遠のき、日本との金利差が縮まらない可能性が意識され、円安の流れが続いている。

 また、東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、前日より443円63銭(1.12%)高の4万0074円69銭で取引を終えた。3月29日以来、約3カ月ぶりに4万円台に乗せた。前日に米国の長期金利が上昇(国債価格は下落)したことが波及し、日本の長期金利も上昇。運用で恩恵を受ける金融や保険会社の値上がりが目立った。円安の進行も輸出企業を中心に株価の支えとなった。

 2日午後5時時点の対ドル円相場は前日同時刻より63銭円安ドル高の1ドル=161円64~66銭。1日の米ニューヨーク外国為替市場で一時、161円70銭台まで円安が進んだ流れを引き継いだ。