明治安田生命、27年度から定年を70歳に引き上げ方針-大手金融では初

AI要約

明治安田生命保険が内勤職の定年を65歳から70歳に引き上げる方針を明らかにした。

内勤職の社員は65歳を迎える際に契約の選択肢を持ち、同等の役割を担う場合は給与体系を維持する。

他の大手生保と比較して、明治安田が70歳までの就業機会を提供することが注目されている。

(ブルームバーグ): 明治安田生命保険は1日、営業職員以外の内勤職の定年を現在の65歳から70歳に引き上げる方針を明らかにした。2027年度の導入に向けて、労働組合と協議を開始した。同社によると、定年を70歳にするのは大手金融機関では初めてという。

広報担当者によると、内勤職の社員約1万人のうち27年度時点で65歳になる社員は1500人程度。65歳を迎えるタイミングで、1年ごとに契約を行う嘱託か、引き続き正社員として働くかどうかを選択できる。正社員として引き続き同等の役割を担う場合は65歳までの給与体系を維持する方針だ。

明治安田の定年引き上げについては、NHKが先に報じていた。

広報担当者によると、少子高齢化で人材確保が難しくなる中、シニア職員の労働力を活用しながら企業運営をしていく。70歳までの就業機会の確保を企業の努力義務とする法律が21年4月に施行されたが、定年を70歳にまで引き上げる動きはまだ少ない。

他の大手生保では、現在のところ定年の延長検討はしていない。日本生命保険は、内務職員の定年を21年度から65歳にしている。営業職員については65歳を定年に設定しているが、定年後も再雇用制度を活用して勤務は可能だという。第一生命ホールディングスと住友生命保険も共に内勤職の定年は65歳。各広報担当者が述べた。

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