ブルUバン【6】バンの広い荷室を活かし、安全タンクを搭載。トラクションを決めるリアのリーフスプリングは2インチダウンのスペシャル品
30年前のL型チューン全盛期に名実ともにチューニング界を制した柿本レーシング。その魂を宿すブルーバードUのL型4気筒チューンが紹介される。
冷却系の強化や安全タンクの搭載など、サーキット走行に必要な装備が施されている。オーナー自らバンパーを切断するなど大胆な手法も取られている。
駆動系のチューニングが進行中であり、トルク容量の大きいホーシングを使用したアップグレードが計画されている。
[6/7]今から30年ほど前、L型チューン全盛期。柿本レーシングは名実ともにチューニング界を制した。ここで紹介するブルーバードUは、L型チューンの伝説ブランド「柿本」の魂を宿すチューンド。オーナーは、あえて4気筒、しかもバンのボディで、L型4気筒チューンの新境地を切り開く。
【1973年式 日産 ブルーバード U バン Vol.6】
サーキット走行に欠かせない冷却系の強化は、ラジエーターがOPL、オイルクーラーは汎用の16段を搭載。オーナー自身が、バンパーを大胆に切断し、セットした。
バンの広い荷室に搭載した安全タンクは、ドラガスとハイオクが切り替えられる2タンク仕様。ドラッグも、サーキットも、ステージを選ばず対応できる仕様だ。
パワーを路面に伝える駆動系は、まだまだチューニング途上にある。車高調はY’sのワンオフ。トラクションを決めるリアのリーフスプリングは2インチダウンのスペシャル品。
ジャダーを抑えるトルクロッドが追加されたが、ドラシャをはじめ駆動系は、エンジン性能に対して完全に役不足の感。そこで、トルク容量の大きいY30用のホーシングを素材にしたチューニングが、現在急ピッチで進められている。
初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)