「私も一緒に辞めようかな」7年目アイドルの本音 「先輩が引退して」残ったグループアイドル・町村かなの覚悟
ライブアイドルTJ(トーンジュエル)の彩瀬千聖が10年の活動を終え引退したが、グループは続いており、残されたメンバーである町村かなも活動を続けている。
ライブアイドル界は入れ替えが頻繁で、平均活動年数はおおよそ3年だが、TJは2012年にデビューし約10年間活動を継続している。
連携する地道な活動を続けてきた彩瀬千聖と町村かなは、ライブアイドル界の中でも特別な存在であり、彩瀬の引退後も町村は一人で活動を継続している。
ライブアイドルを10年。TJ(トーンジュエル)の彩瀬千聖が引退した。
だがTJは続いている。
今現在、ライブアイドルはメンバーの入れ替えをしながらも、そのグループ名と楽曲を受け継ぎながら長く活動しているグループも多くある。TJ(トーンジュエル)も前身のグループが2012年にデビューし2015年より今現在まで続いている。
今回は、そんなグループの元メンバーである彩瀬千聖、そして残されたメンバーである町村かなに「ライブアイドルとしての本音」を聞いてみた。
*この記事の前半:「“自己犠牲”多いアイドルを10年」引退後の本音
「誰でも簡単にアイドルになれる」
そう言われるライブアイドルの世界はその分、簡単に辞めていく者も多い。平均活動年数に関して確固たるデータがあるわけではないが業界的には3年いれば十分に活動していると言われる。
これは筆者自身がアイドル運営を実際に行っている者としても体感的にそう感じており、取材を通してもそれを実感する。
それほどまでに入れ替えが激しい世界なのである。
■ライブアイドルの世界で「唯一無二のコンビ」
そんな中、群雄割拠のアイドル戦国時代を戦い抜いたライブアイドルが1人、今年3月に引退した。
TJ(トーンジュエル)のメンバーでキャリア10年を誇るアイドル、彩瀬千聖。
そして残されたメンバーは、現在のところ町村かな、ただひとりである。
「千聖さんの引退を聞いたときは、本当に私も一緒に辞めようと思ってました。千聖さんのいないTJなんて考えられなかったので……」
彩瀬の引退を知らされた時、町村は悲しいというよりも自分も一緒に辞めよう、そう思った。それは町村が彩瀬のことを誰よりも尊敬し、誰よりも信頼し、誰よりも一緒に活動してきたからに他ならない。
この2人はライブアイドルという世界において知る人ぞ知る「唯一無二のコンビ」であった。
そもそも町村のライブアイドルデビューは2018年6月。じつはキャリア6年と活動歴は長い。
そしてその6年間、ずっとライブアイドルとして毎日のように彩瀬と行動を共にしてきたわけである。