18年前に雑誌で見つけたホンダ「L700」には純正セキュリティが装備!「ツインキャブはちゃんとセッティングすれば1万回転まで回ります」

AI要約

ホンダが1965年に四輪車市場に参入したL700は、3年の短命で終わった希少な車である。

有山さんは、朝霞の森で行われたホンダクラシックミーティングに希少なL700とCB750フォアを展示した。

有山さんが所有するLM700は、ツインカムエンジンを搭載し、デラックス版の装備を持つ希少なモデルである。

18年前に雑誌で見つけたホンダ「L700」には純正セキュリティが装備!「ツインキャブはちゃんとセッティングすれば1万回転まで回ります」

ホンダが四輪車へ参入した初期の1965年に「高速時代のライトバン」と称して登場したホンダ「L700」は、約3年の短命で終わった希少車です。そんなL700にさまざまな装備を追加したデラックス版の「LM700」で、昭和世代のホンダ車たちが集まる「ホンダクラシックミーティング」に参加した有山さんにお話を伺いました。

埼玉県・朝霞市で2024年4月28日に開催された「第3回ホンダクラシックミーティング in 朝霞の森」で、希少な1966年式のホンダ「L700」とこれまた希少なホンダ「CB750フォア」を並べていた有山康夫さん。L700は、ホンダ「S600」のエンジンをベースに開発された直列4気筒DOHCユニットを搭載した商用車だ。

有山さんが所有するL700のグレードは「LM700」で、スタンダードに対してさまざまな装備が追加されたデラックス版となっている。有山さんがこのL700を手に入れたのは18年前のことだ。

「ツインカムエンジンを搭載するクルマを集めていて、トラックとGT-Rは持っていましたがライトバンはなかったので30年以上前から探していました。18年ほど前に雑誌に載っていて、現物を見ないで送ってもらいました」

長年ずっと探していたクルマを手に入れた有山さん。ベースの状態自体は悪くなかったが、旧いクルマだけに各所に手を入れている。ボディ関係では穴が開いていたフロアとかなり腐っていたグリルをワンオフで製作するなど、各部の補修作業が行われている。

エンジン関係もボディ同様にベースは悪くなかったが、キャブレターやウォーターポンプのオーバーホールなどをはじめ、各部に手を入れている。内装はオリジナルのシート地を残し、他は張り替えている。

ツインカムエンジン好きの有山さんに、このクルマを手に入れた感想を伺った。

「ツインキャブが入っていて、ちゃんとセッティングすれば1万回転まで回ります。やっぱりホンダはすごいですね。デラックス仕様はダブルワイパーや時計を装備していて、この他にも面白いものが付いているんですよ」

その面白いものとは、今でいうところの盗難防止装置的なもので、スイッチを操作してから運転席と助手席のドアを開けるとブザーが鳴る仕掛けになっている。商用車だけあって、配達の際などに荷物の出し入れのためリアゲートを開けてもブザーは作動しないが、駐車中に左右のドアから誰かが乗り込んだ際に分かるようにするため……というのが有山さんの予想で、確かなことは不明だという。

L700と一緒に並べられていたホンダ「CB750フォア」は28年ほど前に雑誌で見て購入したもので、雑誌記事の情報ではプロトタイプではないかといわれている。有山さん自身、現在でも雑誌に載っていた情報しか分からないそうで、

「謎なので、誰か知っている人がいたら教えてください」

とのことだ。