鹿島とボードリー、民間初の自動運転「レベル4」運行許可を取得 ハネダイノベーションシティで走行

AI要約

鹿島とソフトバンク子会社のボードリーはレベル4の自動運転運行許可を取得し、HICity内の自動運転バス「ARMA」がレベル4走行が可能となる。

アルマは現在レベル2での定常運行を行っており、羽田空港とHICityを結ぶルートでレベル4実証実験も行ってきた。

アルマにはLiDARの追加や緊急車両検知システムなどが導入され、将来的には他のルートでも自動運転サービスの提供を目指す。

鹿島とボードリー、民間初の自動運転「レベル4」運行許可を取得 ハネダイノベーションシティで走行

 鹿島とソフトバンク子会社のボードリー(佐治友基社長兼CEO、東京都港区)は26日、民間企業主体の事業では初となる自動運転「レベル4」(特定条件下における完全自動運転)の運行許可を取得したと発表した。大規模複合施設「ハネダイノベーションシティ(HICity)」(東京都大田区)内を走行する自動運転バス「ARMA(アルマ)」のレベル4走行が可能となる。

 両社は現在、HICity内ではアルマを用いて「レベル2」(高度な先進運転支援システム)での定常運行を行っている。HICityと羽田空港を結ぶルートでは、レベル4の実証実験も実施し、高度自動運転の知見を蓄積してきた。

 今回は約800㍍のコースを最高時速12㌔㍍で走行。レベル4の運行許可を得るにあたり、アルマの車体前方にLiDAR(ライダー、レーザースキャナー)を2個追加し、高さ15㌢㍍以上の障害物の検知を可能にした。緊急車両のサイレン音を検知すると自動停車するシステムも開発した。

 今後、HICity内でレベル4の走行実績を積み重ね、将来的には他のルートでも自動運転サービスの提供を目指す。