アマゾン、クラウド部門の会議が抗議で中断-イスラエルとの契約巡り

AI要約

米アマゾン・ドット・コムのクラウドサービス部門が主催する会議が26日、抗議活動によって中断された。

アマゾン・ウェブ・サービスで公共部門の営業を統括するデイブ・レヴィ氏がスピーチを試みるも妨害を受け、イスラエル契約に反対した技術者連合が抗議を行った。

アマゾンは従業員の安全を確保し、戦争の影響を受けた人々を支援するために力を尽くしている。

(ブルームバーグ): 米アマゾン・ドット・コムのクラウドサービス部門が主催する会議が26日、同社がアルファベット傘下のグーグルと共同でイスラエル政府と結んでいる12億ドル(約1925億円)の契約終了を求める抗議活動によって中断された。

アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)で公共部門の営業を統括するデイブ・レヴィ氏が26日、ワシントンで開かれた会議でスピーチを始めようとしたところ、妨害された。プラカードを掲げるなどした一部の聴衆が、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルによるイスラム組織ハマスとの戦争で大虐殺に加担しているとして、アマゾンを次々に非難した。抗議参加者たちは会場から退場させられた。

イスラエル政府は、政府や軍の技術インフラをクラウドサービスに移行させる計画「プロジェクト・ニンバス」をアマゾン、グーグルと共同実施している。この契約に反対する技術者連合「ノー・テック・フォー・アパルトヘイト」は、この出来事の様子を撮影した動画を後に公開した。グーグルは4月、契約に抗議した従業員28人を解雇した。

アマゾン広報のダンカン・ニーシャムは「AWSは、世界トップクラスの当社クラウド技術の利点を、全ての顧客がどこにいても利用できるよう力を入れている」と声明で述べた。「従業員の安全を確保し、このひどい出来事に影響を受けた同僚を支援し、人道援助の協力者とともに、戦争の影響を受けた人々を支援することに全力を尽くす」としている。

原題:Amazon Cloud Unit Conference Interrupted by Protest Over Gaza(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.