電動キックボード違反急増で新たな運用制度 フランス・パリでは廃止も【WBS】

AI要約

2023年7月に道路交通法が改正され、電動キックボード「LUUP」の利用が増加したが、違反行為も増加し社会問題となっている。

LUUPは新たな車種「電動シートボード」を導入し、利用者層を広げる取り組みを行っている。

LUUPが違反行為に対処するため、違反点数によるアカウント凍結制度を導入し、悪質な利用者には容赦しない方針を示している。

電動キックボード違反急増で新たな運用制度 フランス・パリでは廃止も【WBS】

電動キックボードの「LUUP」に関するニュースです。2023年7月に道路交通法が改正されたことで、ヘルメットの着用が努力義務とされ、16歳以上であれば免許がなくても乗ることができるなど、利用のハードルが下がりました。その結果、当時全国におよそ3500あったLUUPの設置場所は、今では倍以上に増えました。その一方で、トラブルも増えています。利用者の違反行為の数を月ごとに見てみますと、法改正があった2023年7月には400件ほどでしたが、今年4月には10倍に膨れ上がっていて、社会問題にもなっています。この事態を受けて、Luupが25日、新たな取り組みを発表しました。違反行為はなくなるのでしょうか。

Luupが25日発表した電動キックボードと電動アシスト自転車に次ぐ第3の車種「電動シートボード」。かごと座席がつき、安定した走行ができることから、利用者の年齢層を広げる狙いがあります。

一方、既に若者を中心に利用者が増えている電動キックボードを巡っては、問題も起きています。利用者の中には、1台に2人で乗ったり、イヤホンをつけて走行したりと、違反走行する人がいます。道交法が改正されたことで、利用件数は1年でおよそ5倍に増えたといいますが、それに合わせて、違反の数も増加していることが社会問題となっています。

現行の道交法の中で求められる対策について、交通工学が専門の東海大学の鈴木美緒准教授は「違反している割には検挙数が少なく、見逃されているケースがかなり多い。きちんと取り締まりをして、罰則を強化することが必要。販売側も最高速度とコースなどルートとセットで販売することが必要」と話します。

企業の対応が求められる中、LUUPが導入したのは新たな運用制度。専用アプリにLUUPの違反情報が反映され、違反点数が加算されていくというものです。一定の点数に達するとアカウントが凍結され、利用できなくなります。

「アカウントの凍結に関して、一回使えなくなったら二度と使えないのか?」(豊島晋作キャスター)

「基本的には永久に使えなくなると思ってもらって構わない」(Luupの岡井大輝社長)

「トラブルとか事故が問題になる中で、悪質なユーザーには容赦しない?」(豊島キャスター)

「使ってもらっているユーザーだが、そういう(悪質な)人から売り上げる必要はないと思っている。ちゃんと乗ってもらっている人がより使いやすくする。違反を繰り返す人は、LUUPのサービスから出て行ってもらうのが重要」(岡井社長)