爽やかな酸味 高校生が開発した肉にもアイスにも合う「晩柑ソース」

AI要約

県立天草拓心高の生徒たちが晩柑を活用したソースを開発し、地元産の晩柑をアピールする取り組みが行われている。

商品開発に取り組んだSBP部の生徒たちは、1年の歳月をかけて晩柑ソースを完成させた。

晩柑フェアでは、晩柑を使用した料理や菓子が提供されるキャンペーンも行われている。

爽やかな酸味 高校生が開発した肉にもアイスにも合う「晩柑ソース」

 熊本県天草市本渡町の県立天草拓心高(鬼塚博光校長)の生徒たちが晩柑を使ったソースを開発した。爽やかな酸味がアイスやヨーグルト、肉などにも合うという。市内で開催中の「あまくさ晩柑フェア」で7月末まで販売している。

 開発したのは、ビジネスを通じて地域課題の解決を目指すSBP(ソーシャルビジネスプロジェクト)部の7人。地元産の晩柑をアピールしようと、同校生物生産科が栽培した果実を活用し、商品開発に乗り出した。皮をむき、さやごと搾った果汁にテンサイ糖と、かんきつ由来のペクチンを加えて煮込み、とろみのあるソースに仕上げた。

 2年生の山形はるなさんは「晩柑の良さを引き出すため、酸っぱさと苦味の調整に苦労し、完成までに1年かかった」と話す。

 同部は、8月に三重県伊勢市で開催される「全国高校生SBP交流フェア」に参加し、商品開発についての発表と販売を行う。

 晩柑フェアは市内の12店が晩柑を使った料理や菓子を提供するキャンペーン。晩柑ソースは同校の委託を受けた「食の天草にじ 直売ショップ・コニコニ」(天草市有明町)が製造、販売する。1個150グラム入り900円。コニコニ=0969(53)0628。

(金子寛昭)