負債総額約56億円…三菱製鋼、独子会社倒産申し立て

AI要約

三菱製鋼は独MSSCAhleに倒産手続きを申し立てることを決定した。三菱製鋼は2018年にMSSCAhleを買収し、欧州で自動車のサスペンション用バネ事業に参入していたが、業績が低迷していた。

MSSCAhleの財務状況は厳しく、売上高2800万ユーロ、負債総額3300万ユーロ。倒産手続きは独倒産法に従い行われ、連結子会社から除外される見通し。

三菱製鋼はMSSCAhleに対する損失の可能性を懸念しており、業績への影響を慎重に精査している。

三菱製鋼は欧州で商用車ブレーキ用バネを生産する連結子会社の独MSSCAhleについて、現地の法律に基づき倒産手続きの申し立てを行うことを決めた。三菱製鋼は欧州で自動車のサスペンション用バネ事業に参入するため、2018年にMSSCAhleを買収した。ただ、主要取引先の調達方針の見直しなどにより業績が低迷していた。

同社の23年12月期の売上高は2800万ユーロ(約48億円)で、負債総額は3300万ユーロ(約56億円)。今後は独倒産法に即して、現地の裁判所に倒産の申し立てを行う。時期は未定だが、手続きの進捗(しんちょく)に伴い連結子会社から除外される見通し。

三菱製鋼への業績への影響は現在精査しているが、同社がMSSCAhleに対して保有する債権の回収不能などで、損失が発生する可能性があるという。