ヤクルト配達スタッフが不用品回収、メルカリ出品…広島県の2市で実証実験

AI要約

広島県の三次、安芸高田両市と、メルカリ、ヤクルト山陽が連携し、不用品の回収・販売実証実験を開始。

ヤクルト営業所の宅配スタッフが商品を回収し、職員が出品。収益は福祉事業に活用。

三次市では元店主から不要な品物を回収し、営業所で値付け・出品。女性から助かったという声も。

 広島県の三次、安芸高田両市と、フリーマーケットアプリ大手のメルカリ、広島と山口両県をエリアとする「ヤクルト山陽」(広島市)の4者が連携し、まだ使える不用品を回収、販売する実証実験に乗り出した。メルカリによると、行政、宅配網を持つ事業者と共同でのリユース事業は全国初という。2025年3月まで、環境負荷の軽減効果などを検証する。

 両市内にあるヤクルト営業所の宅配スタッフが商品配達時、顧客が使わなくなった衣類や食器などを回収。営業所で職員がスマートフォンで撮影して出品する。両市でも廃校などで不用となった備品や、ゴミ処理施設に持ち込まれた再利用が可能な物を営業所経由で出品。品物の提供は無償で、経費を除いた収益は両市の福祉事業などに活用する。

 三次市では4日、閉店した陶器店に宅配スタッフが訪れて丼などを回収。営業所に戻ると、職員が仕分けし、値付けをして出品した。元店主の女性(91)は「処分するにも重たくて、とても助かった」と喜んでいた。