米自動車ディーラー混乱させたハッキング、解決に向かうとソフト会社
自動車ディーラー数千社を混乱させたサイバー攻撃により、CDKグローバルがシステムの復旧作業を進めている。
攻撃によりシステム停止を余儀なくされたCDKは数日で復旧を見込んでおり、自動車ディーラーへの影響が解消される見通し。
サービス停止や身代金要求といった混乱が続いている中、自動車産業におけるサイバーセキュリティの重要性が再確認されている。
(ブルームバーグ): 北米の自動車ディーラー数千社の事業を混乱させたサイバー攻撃は、現在解決に向かっていると、標的となったソフトウエアのプロバイダーであるCDKグローバルは明らかにした。
週末に顧客に公表された自動メッセージによると、CDKは約1万5000の自動車ディーラーが日常業務に使用する同社システムの復旧作業を開始した。CDKではこのプロセスに要するのは「数日であり、数週間ではない」と見込んでいる。
CDKは、自動車ディーラーがさまざまな販売・サービス業務に使う一連のソフトウエアツールを提供している数少ない企業の一つ。同社は最初のサイバー攻撃が見つかった6月19日にシステムを停止した。その後、一部サービスは復旧したが、2回目の攻撃が発生し、同日遅くに再び停止を余儀なくされた。CDKは先週、この混乱は数日続く可能性があると警告していた。
CDKに通常の営業時間外である23日にコメントを求めたが、返答はまだ得られていない。
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原題:Hack That Crippled Car Dealers In Process of Getting Resolved(抜粋)
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