自転車を水素でアシスト!? e-BIKEの新しい潮流を垣間見た『BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2024』

AI要約

地球規模での環境問題への取り組みの必要性が叫ばれるなか、持続可能な未来を目指すためには、電動モビリティやインフラ整備が重要である。

2024年の"BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO"では、多彩な電動車両やインフラ機器が展示され、未来のまちづくりを想像させる展示会となった。

特に注目されたのは、荷物を運搬する電動アシスト車両や、椿本チエインの新たな電動アシスト3輪自転車の開発であり、e-BIKEの可能性が広がっている。

自転車を水素でアシスト!? e-BIKEの新しい潮流を垣間見た『BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2024』

 地球規模での環境問題への取り組みの必要性が叫ばれるなか、脱炭素やカーボンニュートラルを実現するためのモビリティや、それらを活用するためのまちづくりやインフラ整備は、持続可能な未来を目指すために大切な要素になっていると言えるでしょう。

 そのような未来を見据え、e-BIKE(電動アシスト自転車)から電気自動車、電動ミニカー、電動スクーターなどの多彩な電動の乗りものから、新型EV充電機器、駐輪・駐車機器といった最新のインフラまでが一堂に集結する展示会『BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2024~自転車-電動モビリティまちづくり博~』が2024年6月5日(水)、6日(木)に東京・西新宿の新宿住友ビル三角広場で開催されました。

 会場には本田技術研究所の協調人口知能搭載の自動走行マイクロモビリティ「CiKoMa」や、三菱自動車の新型軽商用EV「ミニキャブEV」、トルコ製電気バス「e-JEST」、フィリピン製電気バス「Smart Bus」、中国製EV「OHKUMA」などの大型の電動車両から、フォーミュラ-Eのタイトルスポンサーを務めるABBの高機能EV充電器、東光高岳、新電元工業、ニチコン、日東工業などの国内製EV充放電機器といったインフラ機器、そして、自転車の新型駐輪機器や新型駐車場システムなど、電動モビリティを快適に活用するためのインフラ設備なども所狭しと展示されており、未来のまちづくりを想像させてくれるラインナップになっていました。

 昨年の開催と比べると、大型の電動自動車や充電器をはじめとする充電サービスなどが増えた印象でしたが、e-BIKEも注目したい開発車両が展示されていました。

 やはり目を引いたのは、荷物を運搬するための車両です。物流業界でも様々な課題が浮き彫りになっている昨今、e-BIKEのパワーと小回りの良さを活かし、宅配施設から個人宅までのラストワンマイルの運搬などで大きな力になると期待されています。

 昨年に続いての出展となった、世界的なチェーンメーカーとしても知られる株式会社椿本チエインが開発した電動アシスト3輪自転車は、後輪に新たに独自のスイング機構を搭載し、これまでよりも安定した乗り心地を実現していました。実際に試乗してみましたが、かなりフレキシブルに後輪が動くので、急なカーブや段差なども普通の自転車に近い感覚で乗ることができました。