ロシアがウクライナ北東部の住宅地攻撃-電力施設空爆の数時間後

AI要約

ロシア軍がウクライナのハルキウを攻撃、死傷者発生。

エネルギー施設への攻撃やミサイル攻撃が相次ぐ。

ウクライナ大統領がパートナーに対する決断を求める。

(ブルームバーグ): ロシア軍は22日午後、ウクライナ北東部ハルキウ(ハリコフ)の住宅地を滑空爆弾で攻撃した。その数時間前には、既に運営に支障が出ている電力施設に対しミサイルやドローン攻撃が相次いだ。

攻撃があったのはハルキウ市内で最も人口が密集している地区の一つ。少なくとも3人が死亡、37人が負傷したと、ハルキウ州知事がテレグラムで明らかにした。同国公共放送ススピーリネのウェブサイトによると、3階建ての集合住宅が被害を受けた。救助活動と復旧作業が続けられている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、誘導弾による攻撃は「パートナーによる大胆な決断の必要性」を示しているとX(旧ツイッター)に投稿した。

これに先立ちウクライナの国有電力網運営会社は、エネルギー重要施設が3月以降で8回目となるロシアのミサイル攻撃を受け、事前に予定していた計画停電を延長すると明らかにした。

ウクライナ西部リビウと南東部ザポリージャの送電網施設が夜間にロシアの空爆を受けた。

ウクライナ西部のイバノフランコフスク市もミサイル攻撃を受けた。エネルギー産業のエンジニアなどを養成する大学の建物に被害が出た。

ロシア国防省は、国内エネルギー施設にウクライナが損害を与えようとする取り組みへの対応だとし、空爆を確認した。西側諸国から供与された武器が保管されている弾薬庫も攻撃対象となったと、テレグラムで明らかにした。その後、ハルキウへの攻撃に関するコメントはない。

原題:Injury Count Rises After Russian Glide Bombs Strike Kharkiv (1)(抜粋)

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