ロシア軍のミサイル攻撃でウクライナ東部4州の21万8000人以上の電力供給止まる

AI要約

ウクライナを侵略するロシア軍がミサイルなどで攻撃を加え、四つの州が被害を受けた。

攻撃により火力発電所が損傷し、21万8000人以上が電力供給を受けられない状況に。計画停電を拡大する措置が取られた。

ウクライナ軍はロシア軍が発射したミサイルや無人機を多く撃墜。電力施設への攻撃により発電能力が大きく低下しており、電力不足が懸念されている。

 ロイター通信などによると、ウクライナを侵略するロシア軍は20日、ウクライナ東部ドニプロペトロウシクなど4州をミサイルなどで攻撃した。火力発電所1か所が損傷するなどの被害を受けた。

 エネルギー省によると、攻撃の影響で、4州で21万8000人以上が電力供給を受けられない状況になった。国営電力会社ウクルエネルゴは20日、計画停電の規模を予定よりも拡大すると発表した。ウクライナ軍は露軍が発射したミサイル9発のうち5発、無人機27機の全機を撃墜したと発表した。

 露軍はエネルギー施設への攻撃を繰り返しており、ウクライナの発電能力は大きく低下している。英字ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」によると、民間エネルギー企業トップは17日、現状のままであれば、電力需要が高まる冬に1日6~7時間しか電気が使えなくなると警告した。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は20日夜のビデオ演説で、電力供給の維持を図る方針を強調した。