ネットで本人確認、マイナカード使いやすく 利用情報が国に?懸念も

AI要約

デジタル庁は、スマートフォンとマイナンバーカードを活用したデジタル認証アプリを無料で提供することを発表した。

アプリの導入により、企業のオンラインサービスでの本人確認が容易になり、コスト削減やマイナカードの利用拡大が見込まれている。

一方で、個人の利用状況が国によって把握される可能性も指摘されている。

ネットで本人確認、マイナカード使いやすく 利用情報が国に?懸念も

 デジタル庁は21日、スマートフォンとマイナンバーカードを使い本人確認をする無料の「デジタル認証アプリ」を24日から提供すると発表した。マイナシステムでの本人確認を企業のオンラインサービスでも使いやすくし、コスト削減やマイナカードの利用拡大を図る。一方で個人の利用状況を国が把握することにつながるとの指摘もある。

 マイナカードを使ったスマホでの本人確認では、企業側でシステムの開発や検証をする必要があることが普及の障害になっていた。今回のアプリと連携するだけで、企業側は本人確認機能を利用できるようになる。月内にも横浜市の子育て応援アプリや三菱UFJ銀行の口座開設アプリへ導入されるという。

 21日に会見した河野太郎デジタル相は、アプリ提供によって「開発コストを抑えた形で本人確認をすることができるようになる」と話した。