リッチモンド連銀総裁、利下げ前にインフレ鈍化の道筋明確化必要

AI要約

米リッチモンド連銀のバーキン総裁が、利下げ前にインフレ鈍化の道筋が明確になる必要があると述べた。

バーキン総裁は2%の物価目標に向けた進展が必要とし、金融政策の現状について良い位置にあると述べた。

米金融当局は利下げのタイミングについては将来の経済動向を重視する姿勢を示し、今年の利下げ回数見通しを1回に減らす一方、来年の予想利下げ回数を増やした。

リッチモンド連銀総裁、利下げ前にインフレ鈍化の道筋明確化必要

(ブルームバーグ): 米リッチモンド連銀のバーキン総裁は20日、利下げの前にインフレ鈍化の道筋が一段と明確になることが必要だとの認識を示した。

バーキン総裁はリッチモンドでのイベント後に記者団に対し、「行動の前に確度を高めようというのが個人的見解だ」とし、利下げの前に2%の物価目標に向けた持続的で広範な進展が必要だとあらためて表明した。

総裁は現在の金融政策について、良い位置にあると述べるとともに、米金融当局にはインフレ抑制に必要な火力があると語った。

金融当局が1回利下げをし、その水準に金利を維持する可能性があるかどうかの質問には、経済動向次第だと答えた。

現状が続くのであれば、その後の政策調整のタイミングについてフォワードガイダンスを示すのにはベストな時期ではないかもしれないと説明した。

米金融当局は11、12両日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、主要政策金利の誘導目標レンジを5.25-5.5%と、二十数年ぶりの高水準に据え置いた。

当局者は最新の四半期経済予測の金利予測分布図(ドット・プロット)で、年内の利下げ回数見通しを中央値で1回だけ(3月時点は3回)に減らした一方、来年の利下げ予想は4回(同3回)に増やした。

バーキン総裁は今年のFOMCで投票権を持つ。

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原題:Fed’s Barkin Says Need Clarity on Inflation Before Cutting Rates(抜粋)

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