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新紙幣デビューまで2週間 印刷・断裁工程を報道陣に公開 国立印刷局
財務省と国立印刷局が新紙幣の製造工程を公開。北里柴三郎の肖像画が入る千円札の印刷と断裁の工程が初公開。
印刷には大型機械を使用し、3Dホログラムの工程も実施される。大判用紙1枚当たり20枚分の図柄を印刷。
新紙幣の印刷は全国の4工場で行われ、渋沢栄一、津田梅子の肖像画が入る1万円札や5千円札、千円札が製造される。
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7月3日の新紙幣発行を前に、財務省と国立印刷局は19日、東京都北区の国立印刷局東京工場で、新紙幣の製造工程を報道陣に公開した。「近代日本医学の父」と称される北里柴三郎の肖像画が入る千円札の印刷と断裁の工程は初公開。工場内はインクのにおいが漂い、紙幣になる前の紙が機械の間をせわしなく流れ、準備が順調に進む様子がうかがわれた。
印刷には、1つのラインで全長15メートルほどある大型機械を使用。裏面、表面の順に、大判用紙1枚当たり20枚分の図柄を次々と印刷する。
その次は、銀行券としては世界初採用の3Dホログラムをつける工程へと移る。ダンッダンッと激しい音を立てて圧着されていく。
印章や記番号の印刷を経て、今度は断裁工程へと移る。大判用紙500枚に上からローラーをかけてしわを伸ばした上で、職人が手動で断裁機を動かす。湿度によって紙が伸び縮みするため、繊細さが求められる作業だという。紙を切る際はピューっという不思議な音が出る。
新紙幣の印刷は同工場を含む全国の4工場で行われる。令和6年度は「日本・資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一の肖像画の入る1万円札が18・3億枚▽津田塾大創始者の津田梅子の5千円札が2・1億枚▽千円札が9・1億枚-の計29・5億枚を製造する計画だ。