座りすぎ防止に職場でさりげなくできる筋トレ ネスレ日本、コーヒーブレークの重要性発信

AI要約

ネスレ日本は座りすぎがもたらす健康リスクや解消法を社員向けに学ぶイベントを開催。

座りすぎの影響やコーヒーブレークの重要性を学び、社内外で成果を発信する方針。

オフィスでのコーヒーブレークを通じて座りすぎのリスクを軽減する取り組みを展開。

座りすぎ防止に職場でさりげなくできる筋トレ ネスレ日本、コーヒーブレークの重要性発信

ネスレ日本は19日、座りすぎがもたらす現代人の健康リスクやその解消法を学ぶ社員向けのイベントを神戸市の本社で開いた。職場でできる筋トレのコツや、座りすぎを減らすコーヒーブレークの重要性を学習。今後は社内啓発にとどめず社外にも成果を発信する方針で、オフィスでのコーヒー需要につなげたい考えだ。

この日、ネスレ日本の共用スペースに集まったのは内勤が多い約30人の社員。「目指せブレイクの達人!」と題し、コーヒー休憩と健康への影響などについて学ぶイベントを実施した。

「コーヒーブレークには新たな価値、可能性がある」と話すのは、同社ウエルネスコミュニケーション室の新井真由美アシスタントマネジャー。新型コロナウイルス禍に実施した社員の健康調査で座りすぎの実態や、コーヒー摂取が健康に与える良い効果が分かり、学会で発表した成果などを社員の啓発に役立てる活動を進めている。

座りすぎは筋力や血流低下を招くため、この日は職場でさりげなくできる筋力トレーニングも伝授。参加した社員はリラックスした表情で座ったまま足を浮かせたり、立ってかかとを上げ背伸びするなどして、日ごろの運動不足を解消した。

厚生労働省の平成25年度「国民健康・栄養調査」によると、日本人の多くが1日8時間以上の「座りすぎ状態」にある。その時間が長いほど腰痛や肩こり、糖尿病などの生活習慣病のほか、働く意欲の減退につながるリスクもあるという。

同社はオフィス向けにコーヒーマシンや飲料を提供する「ネスカフェ アンバサダー」事業の企業顧客に、仕事の生産性低下など座りすぎのリスクについてまとめたメールマガジンも昨冬に始めた。新型コロナ禍後に出社を復活させる企業が増える中、オフィスでのコーヒーブレークの価値を広げる狙いがある。「今後も社内啓発の成果と合わせ、発信の機会を増やす」(担当者)としている。(田村慶子)