米北東部で酷暑の予報、電力需要拡大や交通網停滞の恐れ-NY33度も

AI要約

米国立気象局によると、今シーズン初の強力な熱波が五大湖から大西洋まで到達し、ニューヨークやシカゴなどの都市で記録的な気温が観測され、気温上昇による電力需要増加や交通網停滞、健康リスクが懸念されている。

気象予測センターの予報士は、暑さは中西部から北東部、中部大西洋地域を覆い、今週いっぱい、そして来週末にも続く可能性があると述べている。

高温による電力網や交通に影響が出るほか、熱中症患者の増加が懸念されており、特に高齢者、子供、屋外労働者などが影響を受けやすい。

(ブルームバーグ): 五大湖から大西洋までに至る今シーズン初の強力な熱波は、電力需要拡大や交通網停滞につながるとともに健康リスクを脅かすことになりそうだ。

米国立気象局(NWS)によると、ニューヨーク・マンハッタンの気温は18日にカ氏91度(セ氏33度)に達する見込みで、今週を通して着実に気温が上昇する見通し。湿度のため体感温度はカ氏100度近くになる見込みという。

米気象予測センター(WPC)のアリソン・サントレリ予報士は16日、「中西部から北東部、中部大西洋までの地域で明日から広範に記録的な気温になるだろう。少なくとも今週いっぱい、もしかすると来週末にかけて続くだろう」と述べた。

気温上昇に伴う需要増加で、電力網と卸売価格に圧力がかかる見通し。気温が高くなり過ぎて線路にゆがみが生じた場合、列車は徐行運転を余儀なくされ、貨物や旅客輸送に支障が出る恐れもある。熱中症患者が急増する可能性があり、高齢者、子供、屋外労働者は特に影響を受けやすい。

NWSによると、シカゴは16日にカ氏91度、17日にカ氏94度に達する見通し。ボストン、クリーブランド、フィラデルフィア、ニュージャージー州トレントンなどの都市でも厳しい暑さが予想されている。

原題:Northeastern US to Swelter in First Heat Wave of the Season (1)(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.