[リッター36km]を記録で燃費1位に!! 軽量ボディの[ヤリス]は走りも軽快だった!

AI要約

新型スズキ スイフトがマークした24km/Lを目安とし、それ以上の燃費性能を持つクルマの良い部分とイマイチな部分を洗い出した。

トヨタの燃費番長、ヤリスHVの○と×をチェックしました。

燃費性能や走行性能、乗り心地など様々な観点から解説しています。

[リッター36km]を記録で燃費1位に!! 軽量ボディの[ヤリス]は走りも軽快だった!

 0.1km/Lに一喜一憂する時代は終わったが、燃料費が高騰する昨今、燃費性能は少しでも高いほうがいい。そこで、新型スズキ スイフトがマークした24km/Lを目安とし、それ以上の燃費性能を持つクルマの良い部分とイマイチな部分を洗い出した。ここではトヨタの燃費番長、ヤリスHVの○と×をチェック!!

※本稿は2024年5月のものです

文/渡辺陽一郎、写真/トヨタ

初出:『ベストカー』2024年6月10日号

※価格帯は24km/Lオーバーのグレードのみを掲載

※スペックはおすすめグレードの2WD車

 ●どんなクルマ?

 全長を4m以下に抑えた5ナンバーサイズのコンパクトカーでボディが軽い。低燃費と軽快な走りが特徴だ。

 ●ココがGOOD!!

 1.5Lエンジンをベースにしたフルハイブリッドを搭載しながら、2WDの車両重量は1100kg以下だ。動力性能に余裕があり、峠道の上り坂も軽快に走る。

 WLTCモード燃費も優れ、Xは36km/Lに達する。国内で購入可能な4輪車では、燃料代が最も安い。

 衝突被害軽減ブレーキは、自車が右左折する時でも、直進車両、自転車、歩行者に反応して作動する。

 ●ココがイマイチ……

 足まわりのコストが安く、転がり抵抗の小さな低燃費タイヤを装着したので乗り心地が硬い。特にZ以外のグレードが装着する14インチタイヤは、指定空気圧が前輪は250kPa、後輪も240kPaと高く、乗り心地が悪い。

 後席の足元空間は身長170cmの大人4名が乗車して、握りコブシ1つと狭い。サイドウィンドウ下端を後ろへ持ち上げたから斜め後方の視界も不満だ。

 ・おすすめグレード:ハイブリッドZ

・サイズ:全長3950×全幅1695×全高1495mm

・車重:1090kg

・パワートレーン:1.5L直3(91ps/12.2kgm)+モーター(80ps)

・燃費:35.4km/L