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楽しさ予想以上で乗り換え? 新型CBR650R E-クラッチ車に初期型オーナー試乗
新型CBR650R E-クラッチの試乗を通じて、E-クラッチの乗り味や特徴を体験。
新型の外観や装備の変更点について紹介。
クイックシフターを搭載した初期型CBR650Rとの比較や新型CBR650Rのエンジンスペックについて。
![楽しさ予想以上で乗り換え? 新型CBR650R E-クラッチ車に初期型オーナー試乗](/img/article/20240609/6664d06b07a97.jpg)
最新のクラッチ自動制御機構を搭載することで、大きな話題を呼んでいる新型CBR650R E-クラッチを、初期型オーナーの筆者が速攻試乗! ホンダモーターサイクルジャパン主催の報道向け試乗会で、2024年6月13日の発売日を前に、その乗り味を体験してきました。
幅広いシーンで、クラッチレバーの操作を不要とした世界初の新機構がホンダE-クラッチ。それを搭載する新型を実際に乗ってみると、予想以上の完成度に驚き! バイクに乗るのが、より楽しくなることを実感できました。
ここでは、そんな新型モデルのインプレッションを、愛車との比較も交えながら紹介。また、兄弟車のCB650R E-クラッチにも乗ってきたので、合わせて試乗記をお届けします。
文/Webikeプラス 平塚直樹
新型のCBR650Rは、ヘッドライトやカウリングなどの変更により、スタイルを刷新。よりシャープになったフォルムは、まさにホンダCBRシリーズの直系であることをアピール。さらにスーパースポーツ風味が増していることが特徴のひとつです。
また、豊富な情報を見やすく表示する5インチフルカラーTFTメーターを新採用。スマートフォンとの連携機構ホンダ ロードシンク(Honda RoadSync)の搭載で、音楽再生やナビゲーションといったアプリ操作を可能とすることで、利便性なども向上しています。
でも、やはり注目なのは、2024年4月25日に発売されたスタンダード仕様に加え、ホンダE-クラッチ搭載車を追加したこと(兄弟車のCB650Rも同様)。最新の電子制御技術により、最適なクラッチコントロールを自動制御する世界初の新機構です。
大きな特徴は、MT(マニュアル・トランスミッション)車ながら、発進、変速、停止などでクラッチレバーの操作が一切不要なこと。また、通常のMT車のようにクラッチレバーを操作したい場合には、機能の作動中でも手動によるクラッチコントロールを行えたり、機能をオフにすることも可能。これらにより、幅広いライダーの疲労軽減やニーズ、高い安全性などに貢献するといいます。
ちなみに、筆者は、2020年式のCBR650R(初期型)に乗っており、オプションのクイックシフターも装備。加速時のみ、クラッチやアクセルの操作なしでシフトチェンジをできますが、発進や停止などではクラッチレバーを握る必要があります。
新型モデルは、648cc・直列4気筒エンジンを平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合させていますが、最高出力70kW(95PS)/12000rpm、最大トルク63N・m(6.4kgf-m)/9500rpmというスペックは愛車と同じ。唯一、低・中速域のトルクをより太くした設定に変更しているそうですが、スペック的な変更はありません。
また、2021年に、倒立フロントフォークをショーワ製SFF-BP((セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)などに変更した先代モデルも、エンジンの出力などは、筆者が持つ初期型から変わっていません。
つまり、歴代CBR650Rのエンジンは、新型も含めて基本的に大きなアップデートはなし。そんな新型の走りが、ホンダE-クラッチの新搭載で、一体どう変わったのか? 個人的にも、以前から興味津々でしたから、早速乗ってみました。