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【マン島TTレース2024】日本人ライダー山中正之選手、スーパーツインTT決勝レース1を31位完走!
マン島TTレース650cc2気筒クラスのスーパーツインTT決勝レース1が行われ、日本から唯一参戦している山中正之選手の挑戦が描かれる。
山中選手は初めての決勝レースに臨み、激しいクラッシュ現場を通過するなどの緊張感を味わいながらもコンスタントな走行を見せる。
山中選手はパワーが低いツインエンジンマシンでの走り方を模索し、31位完走を果たす。次の決勝レースに向けてさらなる成績向上に期待が寄せられる。
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6月5日11時45分(現地時間)、マン島TTレースでは650cc2気筒クラス「スーパーツインTT」の決勝レース1が行われた。本来は6月4日に行われるはずだった同クラスだが、悪天候のため順延となりこの日の決勝レースとなった。
青空が広がる快晴だったが風が強く、山間部はとくに強風に見舞われていたもののレースは予定どおりにスタートした。
日本から唯一参戦している山中正之選手(カワサキ ER-6f)は、40番手でスタート。今年初めてとなる決勝レースだけに「自分では気がつかなかったけれど、まわりから様子がおかしいと指摘されて、初めて緊張していることがわかりました。それでも走り出すとだんだんと緊張も解けてきて、自分の走りができたと思ってます」とレース後に語った。
「1周目の中盤にさしかかるあたりで激しいクラッシュ現場を通過したんです。ライダーが無事かどうか心配になるとともに、気を引き締め直して走りました。山に入ると風が強くて、横風にあおられることはなかったんですが、向かい風がきつくて6速に入れられないほどでした」
スーパーツインTTは3周で行われ、1周したところでピットインとなる。ヘルメットのバイザーは交換せずにピットアウトして、2周目、3周目とコンスタントに走り続けた。
「3周目にひとつ抜かれてしまって、しばらくついていったんですけど徐々に離されました。それでもそんなにミスすることなく完走できて、ひとつ緊張が解けてほっとしてます」
650㏄2気筒エンジンのマシンでは、スピードを上げることよりもスピードを落とさないように走ることが大切だと山中選手は言う。前年まで参戦していた600㏄4気筒のスーパースポーツと比べるとパワーが低いからだ。
「今年からツインの乗り方を模索していて、それはうまく行っていると思います。トライする気持ちは強く持っているので、決勝レース2ではもう少し楽な気持ちで走れると思ってますし、結果につながると思ってます」
スーパーツインTT決勝レース1を、山中選手は31位完走、タイムは1時間3分23秒398、平均速度は107.137mph(約172.5km/h)。2023年の結果には惜しくも届かなかったが、次の決勝レースではさらにいい結果を出してくれることだろう。
山中選手が出場するスーパーツインTT決勝レース2は、現地6月7日に行われる予定だ。
レポート&写真●山下 剛 編集●上野茂岐