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【老齢年金】6月支給の「厚生年金・国民年金」から天引きされる4つのお金とは。税金・保険料など天引きされるお金一覧
6月14日は年金支給日であり、公的年金制度についての基本情報を紹介。
厚生年金の平均受給額が14万3973円であること、最低生活費との比較も示唆。
国民年金と老齢厚生年金の違いにも触れながら、公的年金制度について理解を深める。
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6月14日(金)は2ヶ月に1度の年金支給日です。
年金の支給を来週に控え、今から資産管理の計画を立てている方もいるかもしれません。
厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の月額平均は額面で「約14万円」となっています。
しかし、この金額はあくまで額面です。ここから税金や保険料が「天引き」されるため、実際の手取り額はこれより少なくなります。
今回は日本の公的年金制度についておさらいしながら、老齢年金の平均受給額と天引きされるお金について解説します。
※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
はじめに、日本の公的年金制度について理解を深めておきましょう。
●国民年金(老齢基礎年金)
・日本に住む20歳以上60歳未満の人が原則として加入
・保険料は一律
・40年間保険料を支払うことで満額の年金を受給できる
未納や免除された期間があると、その分だけ年金が減ることになります。
また、公務員や会社員などの第2号被保険者は厚生年金に加入するため、国民年金単独での保険料の支払いは不要です。
●厚生年金(老齢厚生年金)
・国民年金に上乗せして加入
・現役時代の所得などに応じて保険料が異なり、加入期間や支払った保険料によって受け取れる年金額が変わる
上記のように日本の公的年金制度は2階建て構造になっています。
日本は国民皆年金のため全員が年金に加入していますが、受給額は人によって異なります。
次章では老齢年金の平均受給額(額面)を確認していきましょう。
ここからは、厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、厚生年金の平均受給額を見ていきます。
以下の金額には、国民年金部分も含まれています。
●厚生年金の平均受給月額
・〈全体〉平均年金月額:14万3973円
・〈男性〉平均年金月額:16万3875円
・〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
●厚生年金月額階級別の老齢年金受給者数
・1万円未満:6万1358人
・1万円以上~2万円未満:1万5728人
・2万円以上~3万円未満:5万4921人
・3万円以上~4万円未満:9万5172人
・4万円以上~5万円未満:10万2402人
・5万円以上~6万円未満:15万2773人
・6万円以上~7万円未満:41万1749人
・7万円以上~8万円未満:68万7473人
・8万円以上~9万円未満:92万8511人
・9万円以上~10万円未満:112万3972人
・10万円以上~11万円未満:112万7493人
・11万円以上~12万円未満:103万4254人
・12万円以上~13万円未満:94万5662人
・13万円以上~14万円未満:92万5503人
・14万円以上~15万円未満:95万3156人
・15万円以上~16万円未満:99万4044人
・16万円以上~17万円未満:104万730人
・17万円以上~18万円未満:105万8410人
・18万円以上~19万円未満:101万554人
・19万円以上~20万円未満:90万9998人
・20万円以上~21万円未満:75万9086人
・21万円以上~22万円未満:56万9206人
・22万円以上~23万円未満:38万3582人
・23万円以上~24万円未満:25万3529人
・24万円以上~25万円未満:16万6281人
・25万円以上~26万円未満:10万2291人
・26万円以上~27万円未満:5万9766人
・27万円以上~28万円未満:3万3463人
・28万円以上~29万円未満:1万5793人
・29万円以上~30万円未満:7351人
・30万円以上~:1万2490人
厚生年金の平均受給額は「14万3973円」という結果になりました。
公益財団法人生命保険文化センター「生活保障に関する調査」では「夫婦2人で老後生活を送るうえでの生活費として最低いくら必要と考えるか」という問いに対する平均額は「月額23万2000円」となっています。
厚生年金は一般的に国民年金よりも手厚いといわれていますが、上記の意識調査の結果を踏まえると、最低限の生活を送ることも難しい水準となりそうです。
なお、厚生年金は公務員や会社員が加入する制度です。
フリーランスや専業主婦(夫)が加入する国民年金では、平均額はいくらほどになるのでしょうか。次章で確認していきます。