米9月利下げ観測後退、予想上回る雇用統計受け

AI要約

米国の5月の雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回り、賃金の伸びも予想を超えたことで、9月のFRB会合で利下げが後退した。

非農業部門雇用者数は27,200人増加し、時間当たり平均賃金は前年比4.1%増加した。

現在、FRBが9月までに利下げに着手する確率は53%であり、年末までに2回の利下げを行う確率は約50%となっている。

米9月利下げ観測後退、予想上回る雇用統計受け

[7日 ロイター] - 米労働省が7日発表した5月の雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大きく上回って増加したことに加え、賃金の伸びも予想を上回ったことを受け、短期金融市場で連邦準備理事会(FRB)が9月の会合で利下げを開始するとの観測が後退した。

5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比27万2000人増で、予想を大きく上回った。時間当たり平均賃金は前年同月比4.1%増加。伸びは予想の3.9%を上回った。

フェデラルファンド(FF)金利先物は、FRBが9月までに利下げに着手する確率が53%であることを示す水準にある。雇用統計発表前は約70%だった。FRBが年末までに2回の利下げを行う確率は約50%。雇用統計発表前は68%だった。