エヌビディア・マイクロソフト・アップル3社、中国株市場より大きい

AI要約

マイクロソフト、エヌビディア、アップルの時価総額が今や中国の株式市場を上回る。

時価総額の合計は約9兆2000億ドルで、人工知能関連への需要が株価を押し上げている。

投資家はマイクロソフト、アップル、エヌビディアの競争優位性や成長を信頼しているが、高いバリュエーションには警戒も必要。

(ブルームバーグ): マイクロソフト、エヌビディア、アップルの3社を合わせた時価総額は、今や中国の株式市場よりも大きい。

ブルームバーグがまとめたデータによると、時価総額の合計は約9兆2000億ドル(約1437兆円)で、最も価値のあるハイテク企業3社は、香港を除く中国株式市場の時価総額、約9兆ドルを追い抜いた。

人工知能(AI)関連銘柄への投資家の需要は、このセクターの多くの企業の株価を過去最高値に押し上げた。エヌビディアは、過去1年間の膨大なAI投資から最大の恩恵を受けていることは間違いない。同社の時価総額は今週3兆ドルに達し、半導体メーカーとして初めて3兆ドルを達成した。

同社は、複雑なAIコンピューティングタスクの実行に必要な非常に人気の高い製品で市場を席巻している。一方、マイクロソフトはオープンAIに出資し、自社製品やサービスにAI機能を組み込んでいる。

アップルは今年、中国でのiPhone需要の冷え込みに対する懸念と欧州連合(EU)からの20億ドルの制裁金が株価を圧迫したが、投資家のセンチメントは徐々に改善し、株価は年初来でプラスに転じたところだ。

「モメンタムと成長を求める投資家は、強力な競争優位、高い利益率、堅固なバランスシートを理由にマイクロソフト、アップル、エヌビディアの3社を信頼し続けるだろう」と、AJベルの投資ディレクター、ラス・モールド氏は述べた。

「ここで危険なのは、信頼性を安全性と取り違えることだ。非常に高いバリュエーションは、期待が非常に高いところに何か予期せぬことが起こった場合に株価を下落にさらされやすくするからだ」と続けた。

原題:Nvidia, Microsoft and Apple Are Bigger Than China’s Stock Market(抜粋)

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