新AIチップ発表で明暗分かれる…エヌビディア株価4.9%上昇、AMDは2%下落

AI要約

エヌビディアとAMDが新しい人工知能チップを発表し、市場の反応が分かれた。

エヌビディアは最高値を更新し、新アーキテクチャー製品の発売サイクルを短縮することを発表。

一方、AMDは最新アクセラレータを発表し、株価は下落した。

新AIチップ発表で明暗分かれる…エヌビディア株価4.9%上昇、AMDは2%下落

並んで新しい人工知能チップを発表したエヌビディアとAMDの株価に対する市場の反応は分かれた。

エヌビディアとAMDは台湾で台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX)の開幕を前後して新しいチップを公開した。

ジェンスン・フアンCEOは、台北国際コンピュータ見本市開幕を翌日に控えた2日に国立台湾大学体育館で、AI時代が世界的新産業革命をどのように主導するのかに対する演説をし次世代AIグラフィック処理装置(GPU)の「ルビン」を公開した。ルビンは2026年から量産する予定だ。

先月29日にナスダックで終値基準1148.25ドルまで上がったエヌビディアは2日間の調整を経て先月31日終値で1096.33ドルまで落ちたが、3日には1150ドルに上昇して取引を終えた。前日終値基準で4.9%急騰し3営業日ぶりに最高値を更新した。

ルビンはエヌビディアの「ホッパー」と3月に発表した「ブラックウェル」に続くアーキテクチャーだ。GPUアーキテクチャーは計算単位とメモリーなどを効率的に配置した一種の設計図だ。エヌビディアはアーキテクチャー新製品発売周期をこれまでの2年から1年に短縮すると明らかにして注目を浴びた。

AMDのリサ・スーCEOは3日、台北国際コンピュータ見本市の基調演説で最新先端アクセラレータ「インスティンクトMI325X」を年内に発売する計画だと明らかにした。このチップは先端データセンターからノートパソコンまで多くの機器に搭載できるチップだ。AMDが「エヌビディアの最も重要なライバルのひとつに浮上した」という評価と期待を受けたチップだ。スーCEOもAMDの次世代プロセッサがライバルの最高製品と競合すると話した。

しかしこの日、ニューヨークのナスダック市場でAMDは前日終値より2.01%下落し163.55ドルで取引を終えた。先月30~31日の2日間に小幅上昇した分をすべて返上した数値だ。エヌビディアと正反対の流れを見せたのだ。

ブルームバーグは「フアンCEOの発表はエヌビディアの持続的な優位を導いてAMDや他の競合企業が短期間に揺さぶるのは難しそうだ」と伝えた。

一方、3日のダウ平均は前日終値より115.29ポイント(0.30%)下落した3万8571.03で取引を終えた。S&P500は前日終値より5.89ポイント(0.11%)上がった5283.40、ナスダック指数は前日終値より93.65ポイント(0.56%)上がった1万6828.67で取引を終えた。

この日ミーム株に選ばれるゲームストップの株価が20%以上上がり目を引いた。過去ゲームストップの上昇を導いたローリング・キティのニックネームで知られるミーム株投資家のキース・ギル氏がレディットに自身のゲームストップポートフォリオを公開して買い傾向が集まったとみられる。