70歳代「貯蓄3000万円以上」という羨ましい世帯は何パーセント?金融商品の重視ポイントは「安全性」か

AI要約

食品値上げの影響や金融資産の保有状況など、70歳代の貯蓄事情を探る。

70歳代二人以上世帯の平均貯蓄額や保有割合を示し、貯蓄保有世帯のデータを比較。

金融資産選択の基準についても考察。

70歳代「貯蓄3000万円以上」という羨ましい世帯は何パーセント?金融商品の重視ポイントは「安全性」か

値上げが進む中、将来の資金に不安を抱える方も多いです。

帝国データバンクによると、6月の食品値上げは614品目にのぼり、「円安値上げ」が全品目の3割に拡大するとのこと。

なんとかやりくりをしながら家計を管理している方ほど、お金持ちに対して羨ましく感じるかもしれません。

貯蓄の目的として「老後」を挙げる方は多いですが、努力の結果「貯蓄3000万円以上」を達成した70歳代は実際にどれほどいるのでしょうか。

また、金融資産に対して重視するポイントも確認してみたいと思います。

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70歳代の二人以上世帯で「貯蓄3000万円以上」の人はどれくらいいるのでしょうか。

まずは金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、70歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。

●【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円以上の割合

 ・19.7%

●【70歳代・二人以上世帯】の金融資産非保有の割合

 ・19.2%

●【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

 ・平均:1757万円

 ・中央値:700万円

平均は1757万円で、貯蓄3000万円以上は19.7%という結果になりました。

ただし、金融資産非保有が19.2%いること、また中央値が700万円である現状を見るに、誰もが余裕のある生活を送っているというわけではないとわかります。

では、貯蓄保有世帯のみに絞ってみると、その平均値や中央値はどのように変化するのでしょうか。

次に同調査より、70歳代二人以上世帯における貯蓄額について、「保有世帯」に限定して見ていきます。

●【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円以上の割合

 ・24.3%

●【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄100万円未満の割合

 ・7.0%

●【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

 ・平均:2188万円

 ・中央値:1100万円

貯蓄保有世帯のみに限定すると、平均貯蓄額は1757万円→2188万円に上がりました。

中央値も1000万円を超えていることから、貯蓄ゼロ世帯が影響を与えていたとうかがえます。

ただし、貯蓄が100万円未満という世帯は7.0%いることから、やはり生活が苦しい世帯もいると推察できます。

シニアは貯蓄について、どのような価値基準のもと金融資産を選択しているのでしょうか。