ヘッジファンドに手数料開示求めたSEC規制、米連邦高裁が無効に

AI要約

米連邦高裁は、米証券取引委員会の規則が無効と判断し、プライベートファンド業界に影響を与えた。

高裁は、投資家に詳細な手数料と経費を説明する義務が不要と判断した。

これにより、SECは次の対応を検討しており、プライベートファンド業界に関する規制が再び焦点となる可能性がある。

(ブルームバーグ): 米連邦高裁は5日、ヘッジファンドやプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社に対し、四半期ごとに手数料と経費の詳細を投資家に説明することを義務付けた米証券取引委員会(SEC)の規則は無効との判断を示した。プライベートファンド業界を取り締まりたい当局にとって打撃となった。

ニューオーリンズの高裁判事3人は、SECが権限を逸脱しており、プライベートファンドに資金を投じる「極めて精通している」投資家にこうした規則は不要だと主張する業界団体を支持した。エンゲルハート判事はSECがこの規則を採用したのは「法的権限を逸脱している」と述べた。

SECはこの判断を精査しており「適切な次の段階を決める」とした。

ヘッジファンドやPE投資会社、SECを提訴-手数料開示の規制巡り

原題:SEC Hedge Fund Fee Disclosure Rule Struck Down by US Court(抜粋)

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