「博多通りもん」年間6000万個販売する「明月堂」…社名は創業者の名字から連想

AI要約

秋丸明月堂は福岡市で洋風まんじゅう「博多通りもん」で知られる菓子メーカーで、創業は1929年の秋丸祐一郎氏によるものだ。

戦後は金物も扱ったが、再び菓子店に特化し、博多じまんや博多通りもんなどの名品を生み出している。

明るく輝く秋の空と明月から意を得て「秋丸明月堂」という社名がつけられた。

 洋風まんじゅう「博多通りもん」で知られる菓子メーカー。創業者の秋丸祐一郎氏が1929年、福岡市・天神に「秋丸製菓所」を開業。煎餅の製造と卸売りで成功し、34年に現在の社名の元となる「秋丸明月堂」を川端商店街(福岡市博多区)に構えた。名字の秋丸から「秋の空に丸く輝くものは明月」とイメージし、明月堂になったという。

 戦後は一時、金物を取り扱った時期もあったが、菓子店再開後は63年に発売した「博多じまん」が人気となり、博多駅にも出店。93年発売の「博多通りもん」は年間6000万個を販売する福岡を代表する名菓になった。