コロンビア国会、闘牛禁止の法案可決 許可は残り7カ国へ

AI要約

南米コロンビアの国会が闘牛を禁止する法案を可決し、ペトロ大統領の署名待ちであることが明らかになった。

法案可決により、闘牛が実施されていた8カ国の1つであるコロンビアにおいて、新たな収入源を模索する家族の支援が行われる予定。

闘牛支持者と動物愛護活動家の対立が続き、南米諸国の中で闘牛を禁止している国も増えている。

コロンビア国会、闘牛禁止の法案可決 許可は残り7カ国へ

(CNN) 南米コロンビアの国会は6月1日までに、闘牛を禁止する法案を賛成93票、反対2票の賛成多数で可決した。ペトロ大統領の署名を待って、施行される見通し。

左派系の同大統領は法案可決を喜び、「(牛の)殺傷がもはや見せ物とならないことに尽力した関係者を祝福する」とSNSに投降した。

闘牛がこれまで実施されているのはコロンビア、フランス、ポルトガル、メキシコ、エクアドル、ペルー、スペインにベネズエラの8カ国となっている。これら諸国で闘牛は根強い人気を持つ一方で、強い反対論も出ている。

コロンビアでは同法が成立すれば、3年間の移行期間を設け、飼育者や闘牛場近くで商売を営む屋台業者など闘牛に生計を大きく頼ってきた家族が新たな収入源を見つけることを助ける。

同国の闘牛支持者は「芸術の一形態」と主張。一方で動物愛護の活動家たちは動物に苦痛に満ちた死をもたらす血なまぐさい野蛮な行為などと長年非難してきた。禁止を訴えてきた国会議員も拷問や野蛮な行為の表現は文化的とはみなされないと主張している。

南米諸国ではブラジルやアルゼンチンも既に闘牛を禁止している。