ガザ停戦案を「こっそり改変」したエジプトの事情とは?

AI要約

エジプトがイスラエルとハマスの停戦交渉を仲介し、停戦案をひそかに改変していたことが報じられた。

エジプトはハマスにイスラエル軍の完全撤退を含む停戦案を提示し、ハマスは一時的にそれを受け入れた。

エジプトの行動が問題視されているが、イスラエルはエジプトの動きを把握していた可能性がある。

ガザ停戦案を「こっそり改変」したエジプトの事情とは?

イスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦交渉をめぐり、仲介国のエジプトが停戦案をひそかに改変していたとCNNが報じた。

エジプトの交渉担当者は4月下旬にイスラエルを訪問し、イスラエル人の人質の解放と引き換えに、敵対行為の一時停止とパレスチナ人囚人を解放する枠組みを協議した。

CNNによると、エジプト情報当局が、イスラエルには知らせずに、ハマスの要求を勝手に追加した停戦案をハマス側に提示していたという。

要求には、イスラエル軍のガザからの完全撤退も含まれていた(完全撤退が停戦案に追加されたかは不明)。ハマスは5月6日、その停戦案を受け入れると発表していた。

エジプトに対して関係国からは非難が上がるが、元イスラエル諜報高官のアビ・メラメドは、イスラエルはエジプトの行動を認識していたとみており、「(エジプト国境の)ラファ検問所をめぐる交渉に利用しようとした可能性がある」と指摘している。