米大統領選でヘイリー氏「トランプ氏に投票」と表明 「バイデン氏は破滅的」

AI要約

ヘイリー元国連大使が、撤退後にトランプ前大統領への支持を表明。自らの外交政策を語りつつ、トランプ氏への投票を明言した。

ヘイリー氏は、トランプ氏の支持獲得への努力が必要であり、支持者に対する姿勢を改善するよう助言。

撤退後も一定の票を獲得しており、トランプ氏の課題となる可能性があることが指摘されている。

【ワシントン=渡辺浩生】米大統領選の共和党候補指名争いを3月に撤退したヘイリー元国連大使(52)は22日、指名を確実にしたトランプ前大統領に「投票する」と表明した。撤退後、本選でのトランプ氏への態度に言及したのは初めて。トランプ氏には、ヘイリー氏に投票した有権者の支持を前提とすべきではないと述べ、支持獲得への努力を促した。

ヘイリー氏が4月に入所した米シンクタンク・ハドソン研究所で米外交政策について演説後、本選でトランプ氏とバイデン大統領の「どちらに投票するか」との司会者の質問に答えた。

演説でヘイリー氏は「太平洋で戦争を阻止するには欧州での戦争に勝つ必要がある」と述べ、中国の台湾侵攻を抑止するにはロシアに侵略されるウクライナを勝利に導く必要があると訴えた。

そうした自らが唱える外交政策をめぐり、ヘイリー氏は「トランプ氏は完全ではないが、バイデン氏は破滅的だ」と指摘し、「トランプ氏に投票する」と答えた。

ただし、「トランプ氏は、私に投票し(今も)支持を続ける数百万の人々に手を伸ばすことが賢明だし、彼らが自分を支持することが当然だと思わない方がいい。トランプ氏がそうすることを心から願う」と述べ、トランプ氏側のアプローチが必要と忠告した。

ヘイリー氏は撤退後も各州の予備選で一定の票を獲得し続けている。その取り込みは、バイデン氏との対決が確実視される本選でのトランプ氏の大きな課題と指摘されている。