スペイン、アイルランド、ノルウェーの欧州3か国、パレスチナの国家承認表明

AI要約

スペイン、アイルランド、ノルウェーの3か国は、パレスチナを正式に国家として承認することを発表した。

この決定に対し、ハマスの幹部は歓迎し、一方、イスラエルは非難している。

アメリカはバイデン大統領が二国家解決を支持しており、当事者間の直接交渉を強調している。

スペイン、アイルランド、ノルウェーの3か国は、パレスチナを28日付けで正式に国家として承認すると発表しました。

スペイン、アイルランド、ノルウェーの3か国は22日、パレスチナの国家承認をそれぞれ発表しました。

3か国は、中東の平和を実現する唯一の道はイスラエルとパレスチナ2つの国家が共存することだとしています。

この決定に対し、イスラム組織ハマスの幹部は承認の背景にはパレスチナ人の『勇敢な抵抗』があるとして、歓迎しました。一方、イスラエルのカッツ外相は「パレスチナ人と世界に、テロは報われるというメッセージを送るものだ」と非難しています。国連加盟国193か国のうち、143か国がパレスチナを国家として承認していますが、アメリカやイギリス、日本などは承認していません。

こうした中、アメリカのサリバン大統領補佐官は22日、会見で、バイデン大統領は、イスラエルと将来のパレスチナ国家が共存する「二国家解決」を支持してきたとした上で、「一方的な承認ではなく当事者間による直接交渉によって実現されるべきだ」と改めて強調しました。一方で、3か国の判断については「それぞれの国に独自で判断する権利がある」と理解を示しました。