ウクライナ軍、ロシアのミサイル艦「ツィクロン」撃破…全てのミサイル艦破壊と主張

AI要約

ウクライナ軍がクリミアのセバストポリでロシア海軍のミサイル艦を撃破した。ウクライナ側は露海軍のミサイル艦を全て破壊したと説明している。

攻撃はツィクロンに向けられ、その損傷の程度は不明だが、沈没した可能性が高いとされる。両国軍の戦闘がハルキウ州でも続いており、多くの避難者が出ている。

ウクライナ軍は露軍黒海艦隊への攻撃を強めており、露海軍は一部の艦艇をノボロシスクに移動させている。世界保健機関はハルキウ州の住民が重大な危険にさらされていると指摘している。

 ウクライナの英字ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」などによると、ウクライナ軍は21日、南部クリミアのセバストポリで、ロシア海軍のミサイル艦「ツィクロン」を撃破したと発表した。ウクライナ側は、クリミアを拠点とする露海軍のミサイル艦はこれで全て破壊したと説明している。

 ツィクロンへの攻撃は19日に行われた。ウクライナ軍はツィクロンの損傷の程度を明らかにしていないが、沈没した可能性が高いとの報道が出ていた。露国防省は19日、クリミアに対して米国製の長射程地対地ミサイル「ATACMS」を使った攻撃があり、9発を撃墜したと発表していた。

 ウクライナ軍は露軍黒海艦隊への攻撃を強めている。露海軍は残る艦艇をクリミアから露南部ノボロシスクに移動させているとされる。

 ウクライナ北東部ハルキウ州では、両国軍の戦闘が続いている。英BBCによると、世界保健機関(WHO)は21日、ハルキウ州からの避難者が約1万4000人に上り、国境地域の住民約19万人が戦闘により重大な危険にさらされているとの見方を示した。