ロシア軍がハルキウ州をミサイル攻撃、11人死亡…ゼレンスキー氏は五輪中の「休戦」に懸念

AI要約

ロシア軍がウクライナ北東部ハルキウ州をミサイル攻撃し、少なくとも計11人が死亡した。攻勢を強める露軍による被害が広がっている。

攻撃により州都ハルキウ郊外のリゾート施設では6人が死亡、27人が負傷。クピャンスクでも5人が死亡、9人が負傷した。

ウクライナ軍は露軍のボウチャンスク制圧を報告し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は国際社会に対して地対空ミサイルシステム「パトリオット」の供与を呼びかけている。

 ロイター通信などによると、ロシア軍は19日、ウクライナ北東部ハルキウ州をミサイルで攻撃し、少なくとも計11人が死亡した。露軍は今月上旬から同州への攻勢を強めている。

 ミサイル攻撃の被害を受けた州都ハルキウ郊外のリゾート施設では、妊婦を含む6人が死亡、8歳の子どもを含む27人が負傷した。同州クピャンスクでも5人が死亡、9人が負傷した。

 ウクライナ軍の18日夜の発表によれば、露軍は国境に近いボウチャンスク制圧を目指して攻撃を続けている。

 ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は19日、SNSで「世界はロシアのテロを止められる」として、地対空ミサイルシステム「パトリオット」の供与を国際社会に呼びかけた。AFP通信の取材に対し、露軍の攻勢は「波状攻撃の可能性がある」とし、「第2波」に警戒感を示した。

 また、フランスのマクロン大統領が提案しているパリ五輪期間中の「休戦」について、露軍が侵略の準備に充てるリスクがあるとの認識を示した。「敵を利する休戦には反対だ」と強調した。