正恩氏の肖像画、祖父・父と共に 国営メディア初公開 偶像化狙う?

AI要約

北朝鮮の朝鮮中央通信が朝鮮労働党中央幹部学校の開校式で金正恩総書記の肖像画を公開肖像画は金日成主席、金正日総書記と一緒に掲げられており、初めて3人の肖像画が並べて公表された北朝鮮では肖像画が各所に掲示され、清掃や検閲が厳しく行われている

正恩氏の肖像画、祖父・父と共に 国営メディア初公開 偶像化狙う?

 北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、朝鮮労働党中央幹部学校の開校式を伝える記事で、金正恩(キムジョンウン)総書記の肖像画が祖父の金日成(キムイルソン)主席、父の金正日(キムジョンイル)総書記と一緒に教室や学校の外壁に掲げられている写真を公開した。同通信の写真を配信した朝鮮通信によると、北朝鮮メディアが、並んで掲げられた3人の肖像画を公表するのは初めて。金正恩氏の偶像化を進める狙いがあるとみられる。

 北朝鮮では従来、駅や列車、バス、公共施設、各家庭などに金日成氏と金正日氏の肖像画が飾られてきた。脱北者らの証言によれば、学校や職場などで肖像画の清掃係が決められている。各家庭を対象に毎月、最低1回行われる検閲の際、肖像画が汚れていれば短期収監施設「労働鍛錬隊」に送られることもあるという。

 金正日氏の肖像画は、後継指名を受けた後の1970年代後半から、「各自の忠誠心に委ねる」という名目のもと、各家庭で急速に金日成氏と並んで掲示が広まったという。