頼清徳新総統就任 演説で中国との関係「現状維持」訴える

AI要約

台湾の新総統頼清徳氏は中国との関係を緊張せずに維持する姿勢を示し、対話を強調した演説を行った。

頼清徳氏は中国に対し、台湾の平和と安定を守る責任を共有するよう呼びかけたが、武力行使に警戒している。

中国は一つの中国を前提とする対話を求めており、今回の演説で方針が変わる可能性は低いとされている。

頼清徳新総統就任 演説で中国との関係「現状維持」訴える

台湾の新たな総統に就任した頼清徳氏はさきほど行われた演説で、緊張関係にある中国との関係について「卑下せず、おごらず、現状を維持する」と強調しました。

台湾の頼清徳新総統は日本時間の正午ごろに、総統府前に設けられた特設会場で就任演説を行いました。

中国との関係については「卑下せず、おごらず、現状を維持する」と強調し、中国に対して圧力をかけるのをやめるよう求めています。

頼清徳 新総統

「私は中国に対し、台湾への威嚇を取りやめ、台湾と共に世界の責任を負い、台湾海峡や地域の平和と安定の維持に力を注ぎ、世界が戦争の恐怖から免れるのを確保するよう呼びかけたい」

演説では対話の姿勢も強調していますが、一方で「中国はまだ台湾に対する武力行使を放棄していない」と警戒する姿勢もうかがわせています。

中国は「一つの中国」を認めることを対話の前提にしていて、今回の頼新総統の演説を受けて、圧力を緩めたり対話を再開したりするような変化はないものとみられます。