米スリーマイル原発、再稼働へ始動 電力供給、マイクロソフトと合意

AI要約

米電力大手コンステレーション・エナジーとマイクロソフトが20年間の電力購入契約を締結

再稼働を目指すスリーマイル島原発1号機からデータセンターへ電力供給計画

MSはクリーンエネルギー確保のためにAIの拡大に伴う電力消費に注力

 【ニューヨーク時事】米電力大手コンステレーション・エナジーは20日、マイクロソフト(MS)と20年間の電力購入契約を締結したと発表した。

 再稼働を目指す東部ペンシルベニア州のスリーマイル島原発1号機からMSのデータセンターに電力を供給する計画だ。2028年の運転再開を目指すという。

 同原発では1979年に2号機で炉心溶融(メルトダウン)の大事故が発生した。1号機は運転を続けたが、東京電力福島第1原発事故に伴う逆風や安価なシェールガスを燃料とする火力発電との競争激化で採算が悪化。2019年に運転を停止した。再稼働を模索してきたが、多額の投資や当局の許可が必要だ。

 一方、MSは人工知能(AI)が急速に普及する中、情報処理のため大量の電力消費を見込んでいる。特に、発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しないクリーンエネルギーの確保を重視している。